“羊ではない何か”育てる禁断のネイチャー・スリラー ノオミ・ラパス主演『LAMB/ラム』特報解禁
第74回カンヌ国際映画祭ある視点部門「Prize of Originality」を受賞した女優ノオミ・ラパス主演最新作『LAMB(原題)』が、邦題を『LAMB/ラム』として、今秋公開されることが決定。特報が解禁された。
【動画】アカデミー賞国際長編部門アイスランド代表作品にも選出 映画『LAMB/ラム』特報
『ミッドサマー』『ヘレディタリー/継承』『スイス・アーミー・マン』などを手掛けたアメリカの配給会社「A24」が北米配給権を獲得して話題を呼んだ本作は、アイスランドの人里離れた田舎で暮らす羊飼いの夫婦が、羊から産まれた“羊ではない何か”を育てていく様を描く禁断のネイチャー・スリラー。第74回カンヌ国際映画祭ある視点部門「Prize of Originality」を受賞したほか、アカデミー賞国際長編部門アイスランド代表作品に選出された。
主演・製作を務めるのは、『プロメテウス』『ミレニアム』シリーズなどで知られるノオミ・ラパス。監督は、『ニーチェの馬』のタル・ベーラ監督が指揮するフィルムファクトリー出身で、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』などの特殊効果を担当、本作が長編デビューとなる北欧の新たな才能ヴァルディミール・ヨハンソン。衝撃的な設定の中にリアリティを持った世界観を構築し世界から称賛を浴びた。
山間に住む羊飼いの夫婦イングヴァルとマリア。ある日、二人が羊の出産に立ち会うと、羊ではない“何か”が産まれてくる。子供を亡くしていた二人は、その“何か”をアダと名付け育てることにする。アダとの家族生活は大きな幸せをもたらすが、やがて彼らを破滅へと導いていくー。
特報は、ノオミ演じる妻マリアの子守唄が終始響き渡る中、不穏な空気を漂わせながら、羊飼いの夫婦がアイスランドの壮大な自然の片隅でひっそりと暮らす姿を映し出したもの。産まれるはずのない“何か”をあやす妻とそれを見つめる夫、不安な様子の羊舎の羊たち。そして不気味に羊の瞳がクローズアップされ、暗く霧深い大地を夫婦が駆けていく。マリアが大事そうに見守る“何か”の正体は分からないまま映像は幕を閉じ、物語への想像を掻き立てる特報となっている。
映画『LAMB/ラム』は今秋全国公開。