『となりのトトロ』世界初の舞台化 今秋ロンドンで開幕 エグゼクティブ・プロデューサーは久石譲
宮崎駿監督のアニメーション映画『となりのトトロ』が、イギリスの名門演劇カンパニー、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)によって初めて舞台化され、『MY NEIGHBOUR TOTORO』の英題で、10月からロンドンのバービカン劇場にて上演されることが決まった。
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映画で音楽を手掛けた作曲家の久石譲が舞台化を提案し、宮崎監督がこれを快諾したことで始まったプロジェクト。久石がエグゼクティブ・プロデューサーを務める。
舞台は、以前から『となりのトトロ』の舞台化を熱望していたRSCが制作。その長い歴史を通してクオリティーの高い舞台作りで知られているRSCは、シェイクスピア作品以外にもミュージカル『マチルダ・ザ・ミュージカル』など傑作を送り続けてきた。演出は『アクナーテン』でローレンス・オリヴィエ賞を受賞するなど、数々のオペラ作品を手掛けてきたフェリム・マクダーモット。脚本は書き下ろし作品『オッペンハイマー』でRSCが世に送り出した若手脚本家トム・モートン=スミスが手掛ける。
久石は舞台化にあたり、「この作品に本当の意味で普遍性があるなら――僕はあると思っていますが――まったく違うカルチャーで育った人たちが違う言語でやっても、きっと世界中の人に伝わるはずです」とコメント。また、「外国で舞台化すると、スペクタクルになってしまう心配があります。トトロが飛び回ったりすることがないよう、僕は言い続けています。お互いに率直に意見を言い合える、いい関係で作っています」としている。
また、題字も手掛けたスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは「果たしてどうやってトトロと出会えるのか。とても楽しみにしています」と期待を寄せている。
演出のフェリム・マクダーモットは「美しい音楽とともに、舞台にします。パペット、役者とともに、命を吹き込みます」と意気込みを語っている。
本作品はフェリム・マクダーモットが主宰するカンパニー、インプロバブルが制作協力し、RSCと日本テレビが共同製作する。
舞台『MY NEIGHBOUR TOTORO』は、ロンドン・バービカン劇場にて10月8日~2023年1月21日上演。
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