広瀬すず、監督に”スリムではかなげなキャラ”求められるも「いっぱい食べてました(笑)」
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女優の広瀬すずが13日、都内で実施された松坂桃李とのダブル主演映画『流浪の月』の初日舞台あいさつに横浜流星、多部未華子、内田也哉子、李相日監督と共に登壇。共演者らと本作にまつわるトークを展開し、会場を盛り上げた。
【写真】多部未華子、松坂桃李らが登壇したイベントの様子
本作は、2020年本屋大賞を受賞し、同年の年間ベストセラー1位に輝いた凪良ゆうの同名小説を原作とするヒューマンドラマ。10歳のとき以来、誘拐事件の“被害者”というレッテルを貼られて生きてきた女性・家内更紗(広瀬)が、その事件の“加害者”としてのレッテルを貼られて生きてきた当時19歳の青年・佐伯文(松坂)と再会して生まれた出来事を描く。
公開の日を迎えて広瀬は「作っているときは、(傍目から見て)どういう伝わるのか見えるかよりも、更紗として生きることに必死だった。どういう風に映画が届くのか、ここ最近でも特別に強くドキドキと楽しみと、ちょっとした緊張感を感じます」と胸中を吐露。
更紗を演じるにあたって、李監督からどこか影のある、はかないキャラを演じるためにボディラインのシェイプアップを求められたが「食べてましたよ、いっぱい(笑)。エネルギー使うので」とニッコリ。
とはいえ広瀬は、撮影前にきちんとボディラインを調整し、撮影で消耗したエネルギーの補給で食べていたという。「お昼は特に、(エネルギーが)減ってっちゃうので、トレーナーさんがずっと管理してくださった。『炭水化物も食べてください』と言っていただいていたので、お昼以降の撮影の息抜きにもなりますし、よくマネージャーさんと焼き肉に食べに行ってました」と話した。
役作りで体重を大幅に絞っていた松坂は「(広瀬が出演していた)『情熱大陸』(TBS系/毎週日曜23時)みたいにラーメンとかすすっていたし、『うらやましい…!』と思って見ていた」と回顧。また、無事全ての撮影を終えてから、李監督と洋食屋に行って最初に注文したのが「雑炊。『胃に優しいものありますか?』と言ったら『雑炊か何か…?』となって。(雑炊を目の前にしたら)ずっと手が止まらなかった」と述懐。李監督は「あんなに雑炊をおいしそうに食べる人を初めて見た」とほほ笑んだ。
更紗の婚約者・亮を演じた横浜は、現場で誕生日のサプライズを仕掛けられたと告白。「急きょ『1シーン追加するから』ということで『お、うれしいな』と思って現場に入ったんです。そしたら監督に『押しかけて(広瀬と松坂の)2人にゴミ箱を投げろ』という演出をつけられた。『けっこう攻めるな』と思ったけど、でも(自分の撮影シーンを)追加されるのはうれしいんで、『よし!』と思ってやったら、ゴミ箱のなかにプレゼントが入っていた。うれしいんだけど、1シーン追加はないんだとちょっと残念な気持ちもあった(笑)。なんだか不思議な気持ちになりました。でもうれしいんですよ」と複雑な心境を語った。ゴミ箱に入っていたプレゼントは、原作に出てくるバカラのグラスだったそうで「それにお酒入れて飲んでます。ありがとうございます」と感謝を述べた。
イベントには、サプライズゲストとして、共演者で子役の増田光桜も登場。広瀬と松坂に花束を贈呈した。広瀬は、連続テレビ小説『なつぞら』(NHK)で共演した増田との再会を喜んだ。
映画『流浪の月』は、全国公開中。