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<TAMA映画賞>松坂桃李、最優秀男優賞 『流浪の月』は「今の僕の中のベスト」

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「第14回TAMA映画賞授賞式」に登壇した松坂桃李
「第14回TAMA映画賞授賞式」に登壇した松坂桃李 クランクイン!

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佐藤二朗

 俳優の松坂桃李が26日、都内で行われた「第14回TAMA映画賞授賞式」に出席。最優秀男優賞を受賞し、映画『流浪の月』での演技を「間違いなく今の僕の中のベスト」と力強く表現した。松坂のほか、佐藤二朗も最優秀男優賞を受賞した。

【写真】豪華俳優陣がずらり! 「第14回TAMA映画賞授賞式」の様子

 TAMA映画賞は多摩市及び近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢を見せてくれる<いきのいい>作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰するもの。

 松坂は本年度最も心に残った男優に贈られる最優秀男優賞を受賞。映画『流浪の月』において、文という人間が抱え続けた繊細な感情の機微を零すことなく演じ、長い年月をかけた愛の灯を静かに的確に表現することで観客を物語へ引き込んだという理由からの受賞となった。

 松坂はスピーチの冒頭「先ほど舞台袖で、(次に登場する)佐藤二朗さんが『俺がしゃべりやすいように場を柔らかくしろ』って(笑)」と暴露。「もともとしゃべることを考えていたんですけど、それが先行して今は何をしゃべっていいかわからなくなってきちゃった」と明かし、会場の笑いを誘った。

 松坂は「昔ですね、チャップリンが『あなたのベストアクトは何ですか?』という質問に対して『僕のベストは常に次だ』というふうに答えていて、それがすごく良いコメントだなと思っていて。僕もいつかそういうことが言えるようになれたらいいな、がんばっていこうと思ってやってきた」と告白。続けて「まだチャップリンほど遠く及ばないですけど、『流浪の月』に関しては、間違いなく僕の中のベスト、今の僕の中のベストだと思っています」と力強くコメントした。

 さらに松坂は「自分の中ですべてを出し切ろうと思いました。僕自身の中でものすごく挑戦でもありましたし、勝負の作品だなと思っていたので、今回受賞することができてうれしいです」とかみしめ、スタッフやキャスト陣に改めて感謝した。

 役作りで減量にも励んだという松坂。クランクアップをした日には李相日監督に誘われて一緒に食事に行ったそうで「胃袋が小さくなっているので、おかゆから頼んだんです。そのおかゆが本当においしくて今でも忘れられない」と思い出を振り返った。

 松坂の次に登場した佐藤は、松坂の冒頭の暴露を受けて「桃李が全部バラしましたねぇ」とコメント。自身が受賞した最優秀男優賞については「僕は31歳のときに映像の世界に入りました。今年で22年目です。22年の間に僕が俳優として唯一もらった賞はNG大賞です」と告白。「褒められるのは大好きなんですけど、NG大賞はどちらかというと叱られているような賞なので、今回初めて褒められた感じがします」と喜びを口にした。

【「第14回TAMA映画賞」受賞一覧】

■最優秀作品賞
『LOVE LIFE』(深田晃司監督、及びスタッフ・キャスト一同)
『ハケンアニメ!』(吉野耕平監督、及びスタッフ・キャスト一同)

■特別賞
芦田愛菜・宮本信子、及びスタッフ・キャスト一同(『メタモルフォーゼの縁側』)
小林啓一監督、及びスタッフ・キャスト一同(『恋は光』)

■最優秀男優賞
佐藤二朗(『さがす』『truth 姦しき弔いの果て』『バイオレンスアクション』)
松坂桃李(『流浪の月』)

■最優秀女優賞
倍賞千恵子(『PLAN 75』)
広瀬すず(『流浪の月』)

■最優秀新進監督賞
片山慎三監督(『さがす』)
森井勇佑監督(『こちらあみ子』)

■最優秀新進男優賞
磯村勇斗(『ビリーバーズ』『PLAN 75』『異動辞令は音楽隊!』『さかなのこ』『前科者』『彼女が好きなものは』ほか)
横浜流星(『流浪の月』『アキラとあきら』『嘘喰い』『あなたの番です 劇場版』『DIVOC-12』)

■最優秀新進女優賞
河合優実(『PLAN 75』『愛なのに』『ちょっと思い出しただけ』『女子高生に殺されたい』『百花』『冬薔薇』ほか)
伊東蒼(『さがす』『恋は光』『MIRRORLIAR FILMS Seaon4』)

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