『ソー:ラブ&サンダー』大絶賛の前作に続き続投のタイカ・ワイティティ監督の魅力とは
映画史を塗り替える大ヒットを叩き出し、観客の予想を覆すストーリー展開でますます勢いを増していくマーベル・スタジオ最新作『ソー:ラブ&サンダー』が7月8日に公開となる。今回は、前作『マイティ・ソー:バトルロイヤル』に続き、再び「ソー」シリーズでメガホンを取った監督タイカ・ワイティティの魅力に迫る。
【写真】“愛されキャラ” ソー、ロキとの兄弟ゲンカ&和解も 波乱万丈の人生を振り返り!
先日公開された予告編では、大きな鎖をバトルロープに見立ててダイエットするソーや、宇宙のはみ出し者たちガーディアンズの船長スター・ロードをイラつかせて遊ぶソーの“お約束”など、監督タイカ・ワイティティ節がさく裂。SNS上でも「タイカ監督で最高!楽しみすぎ!」「どうタイカが魅せてくれるのか楽しみ!」「タイカ監督らしさ全開で快作になりそう!」など、待ちわびていたファンの熱い声が殺到した。
ニュージーランド出身のタイカ・ワイティティ監督は、『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』で世界的に有名になり、『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』で世界的に好評を博した。『マイティ・ソー:バトルロイヤル』で監督に抜てきされ、同作を大ヒットに導いた。
その後、「スター・ウォーズ」シリーズ初のドラマシリーズ「マンダロリアン」でも1エピソードの演出を担当。監督・製作・脚本・出演を兼ねた『ジョジョ・ラビット』は、トロント国際映画祭の最高賞である観客賞を受賞。さらに、第92回アカデミー賞で作品賞・脚色賞を含む6部門にノミネートされ、脚色賞を受賞した。まさに今、世界で一番勢いのある監督であると言える。
アベンジャーズ“ビッグ3”の最後の一人として、アイアンマンやキャプテン・アメリカに並ぶ大人気ヒーローであるソー。タイカは、「ソー」シリーズの第3作目『マイティ・ソー:バトルロイヤル』の監督を務めた。同作は、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の戦い後、故郷であるアスガルドへ帰還したソーと、彼の姉であり死の女神・ヘラとの戦いが描かれている。
故郷と民を救うべく、圧倒的なパワーを持つ“破壊神”ヘラに立ち向かうソーは、宿敵であったロキ、盟友のハルク、そして戦士ヴァルキリーと共に“リベンジャーズ”を結成する。タイカは、そのリベンジャーズ結成など紆余曲折あるソーの奮闘をコミカルに描いている。
王座をめぐって何度も敵対してきたソーとロキの義兄弟だったが、同作では兄弟間で「助けて」で通じる子どもだましの方法で敵を欺いたり、アベンジャーズとして共に戦ったハルクとはひょんなことからコロシアムで戦ったり…ソーや、ソーを取り巻くロキ、ハルク、ヴァルキリーなどのキャラクターに、タイカの持ち味である観客のボルテージを上げるような遊び心のあるサプライズや、ブラックジョークを交えた“笑い”と“エンターテイメント性”が見事に融合され、ソーをはじめとしたキャラクター達が、これまでの作品以上にコミカルで愛着の沸くキャラクターとして魅力的に描かれていた。
その結果、「バトルロイヤル」は米映画評論サイト“Rotten Tomatoes”で93%という高い評価を獲得。MCUの中でも満足度の非常に高い作品となり、これまで以上にアベンジャーズ“ビッグ3”の1人として、ソーはより人気を博すこととなった。
これまでMCUが築いてきたソーの人気を、『マイティ・ソー:バトルロイヤル』で確固たるものにしたタイカ・ワイティティ。彼が再び「ソー」シリーズでメガホンを取った以上、ソーという1人のヒーローが“卒業”へ向かって勢いよく駆け抜ける姿を、豪快に爽快に描いてくれるに違いない。
映画『ソー:ラブ&サンダー』は、7月8日より公開。