ムロツヨシ暴走 アドリブの“花道歩き”に観客大喜び
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俳優のムロツヨシが1日、都内で実施された主演映画『神は見返りを求める』の完成披露試写会に岸井ゆきの、若葉竜也、吉村界人、柳俊太郎、吉田恵輔監督と共に出席。前にせり出したステージを見て「ここを歩くべきだと…」と言いながらアドリブで花道歩きを披露し、観客を喜ばせた。
【写真】ムロのムチャブリに岸井ゆきのら共演者、吉田監督も巻き込まれる
本作は、現代を舞台にした人間ドラマ。イベント会社に勤める田母神（ムロ）は、合コンで YouTuber・ゆりちゃん（岸井）に出会う。田母神は、再生回数に悩む彼女を不憫に思い、まるで「神」かの様に見返りを求めず、ゆりちゃんのYouTubeチャンネルを手伝うようになる。2人は、人気が出ないながらも、力を合わせて前向きにがんばり、お互い良きパートナーになっていくが…あることをきっかけに、2人の関係が豹変する。
冒頭のあいさつでムロは「打ち合わせのとき、ここに花道があることは聞いておりませんでした」と言いながら足を一歩ずつ動かして前へ。「ですが、花道が存在した以上、ここを歩くべきだと、私は判断しました」と花道の一番奥まで向かい、集まった観客の拍手を浴びた。
さらにムロは「花道を五往復はしたい。最初の自己紹介・あいさつが花道を歩いたということは、次からの人が楽しみですね」と焚きつけ、次にあいさつした岸井も照れながら花道へ。MCから時間に限りがあるので花道歩きはもうダメだとお達しが出るも、ムロは「ステキなフリがありましたね」とニヤリ。吉田監督も含めて全登壇者が花道を歩き、会場を沸かせた。
ムロは「現場の居方が今までとは違ったかもしれない。シズカ（静か）ツヨシ。ムロシズカにはなっていた。いつもはニギヤカ（賑やか）ツヨシで現場を盛り上げるんですけど」と述懐。「今回は受け身の役であったり、自分から変わっていってしまうところがある。ゆきのさんともあまり会話しないようにしました。あまりそういう役者っぽいことを今までやったことがなかった。役柄によって距離置くとか、エピソードとしてはカッコいいけど、そんなこと照れ臭くてできなかった人間なんですけど、吉田監督が書いてくれた脚本の世界とぶつかってみようと思いました」と話した。
岸井も、ムロとの共演を振り返って「ムロシズカだった。最初、もっと楽しい『ワ～ッ！』という感じなのかと思っていたけど、『主演の方!?』というくらい端っこにいた。深～いキャンプ用のイスに座って、仏のように座っていた」と笑った。
その後もムロは、ことあるごとに花道を闊歩。最後まで観客を盛り上げた。
映画『神は見返りを求める』は、6月24日より全国公開。
