『パディントン』第3弾、CM界の大物が監督に! タイトルは『パディントン・イン・ペルー』
イギリスのロングセラー児童文学『くまのパディントン』を実写映画化し、大ヒットした『パディントン』。第3弾のタイトル『Paddington in Peru(原題)』と、監督が明らかになった。
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本作は、マイケル・ボンドの児童文学作品『くまのパディントン』を原作に実写映画化した作品。2014年に公開された第1弾は、本国イギリスでは『アナと雪の女王』を超えるオープニング成績を記録するヒットとなり、世界でも好評を得て2017年に2作目『パディントン2』が公開された。映画評論集積サイト、ロッテントマトでは、それぞれ97%と99%の支持を得ており、興行・評価ともに成功している。また、先日行われた英王室のプラチナ・ジュビリーでは、エリザベス女王とパディントンがお茶会をする映像も公開されている。
人気作品だけに、第3弾の制作がささやかれてきたが、今年2月に第3弾の制作が正式に発表されたところだった。
The Hollywood Reporterによると、第3弾のタイトルは『Paddington in Peru(パディントン・イン・ペルー)』。ペルーはパディントンの故郷で、原作では「暗黒の地ペルー」から、ロンドンのパディントン駅にやってきたとされる。
メガホンを取るのは、これが映画デビューとなるドゥーガル・ウィルソン。ミュージック・ビデオとコマーシャルで長年活躍し、MVの分野ではDGAとグラミー賞のノミネート経験を誇る。コマーシャルでは、広告とデザインに贈られるD&AD賞のブラックペンシル賞を2度と、世界3大広告賞の一つとして知られるカンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバルのグランプリを獲得している。
前2作で監督を務めたポール・キングは、サイモン・ファーナビーとマーク・バートンとともにエグゼクティブ・プロデューサーとストーリーを担当。バートンは、ジョン・フォスターとジェームズ・ラモントとともに脚本も手掛ける。
キングは声明にて、「パディントン映画に携わった10年間を経て、ばかばかしいほどに、あの小さなクマを大事に思っています。彼がビッグスクリーンで三度目の大冒険に繰り出すに当たって、ドゥーガルが彼の前足を取り、導いてくれることを嬉しく思います。ドゥーガルの作品は、度肝を抜くほど楽しく、美しく、心温まるもので、想像力に富み、他に類を見ないものです。(パディントンのおばである)ルーシーおばさんは、かつて我々に『どうかこのクマをよろしくお願いします』と頼みました。ドゥーガルは立派に面倒を見てくれることでしょう」とコメントしている。
第3弾は、2023年からペルーとロンドンで撮影を開始予定。キャストやストーリーなど、詳細は伏せられているが、前2作では、ベン・ウィショーがパディントンの声を担当。ブラウンさん夫妻をサリー・ホーキンスとヒュー・ボネヴィルが演じている。