是枝裕和監督『ベイビー・ブローカー』主演ソン・ガンホら来日決定 キャラに迫る特別映像も解禁
関連 :
第75回カンヌ国際映画祭で2冠を獲得した是枝裕和監督最新作『ベイビー・ブローカー』より、主演のソン・ガンホ、カン・ドンウォン、イ・ジウン(IU)、イ・ジュヨンの4人が来日し、6月26日に行われる舞台あいさつに登壇することが発表された。併せてキャスト陣が、自身が演じるキャラクターをそれぞれ説明する特別映像も解禁された。
【動画】さまざまな境遇のキャラクターに迫る『ベイビー・ブローカー』特別映像
本作は“赤ちゃんポスト”に預けられた赤ん坊をめぐり出会っていく人々が描かれるヒューマンドラマ。第75回カンヌ国際映画祭では、主演のソン・ガンホが韓国人俳優初となる最優秀男優賞を受賞。エキュメニカル審査員賞も受賞し、合わせて2冠の快挙を成し遂げた。
今回、ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、イ・ジウン(IU)、イ・ジュヨンの4人が緊急来日し、6月26日に行われる舞台あいさつに登壇することが決定。ソン・ガンホは、『パラサイト 半地下の家族』(2019)でアカデミー賞作品賞受賞後に来日して以来約2年ぶり、カン・ドンウォンは、伊坂幸太郎原作の同名小説を韓国で実写映画化した『ゴールデンスランバー』(2019)以来、約3年ぶりの来日となる。
そして、IUという名で歌手としても活躍するイ・ジウン、ドラマ『梨泰院クラス』で日本でも広く知られるイ・ジュヨンの2人は、映画のプロモーションとしての来日は今回が初。舞台あいさつでは、キャスト陣が是枝監督とともに日本の観客の前でどのような想いを語るのか注目だ。
特別映像は、キャスト陣が、それぞれ自身が演じたキャラクターについて語る姿を収めたもの。赤ちゃんポストに預けられた赤ん坊を横流しするブローカーのサンヒョンを演じたソン・ガンホは「サンヒョンの人生は順風満帆とは言えません。厳しい環境に置かれていても自らの力で幸せになろうと努力します」。サンヒョンのブローカー仲間で、自身も親に捨てられた過去を持つドンスを演じたカン・ドンウォンは「“子供は家庭で育つべきだ”。そんな使命感から赤ん坊を売る人物です。彼は施設で育ったので、それを踏まえて演技しました。ソヨンたちと出会って、少しずつ心を開きます」と説明。
赤ん坊を赤ちゃんポストに預ける母親ソヨンを演じたイ・ジウンは「いろいろと複雑な事情を抱えています。そんな思いを表現したくて、ソヨンになりきって演技ができました」。赤ん坊を売るブローカーたちを検挙しようと追いかけるスジン刑事を演じたペ・ドゥナは「役作りをしなくても、スジンを自然に演じられました。任された仕事への責任感が強い人物です」。スジンと行動をともにするイ刑事を演じたイ・ジュヨンは「イ刑事はスジンを尊敬しています。いいコンビです」と語っている。
社会を鋭い視点で見つめながらも、キャラクターたちの心情に優しく寄り添った是枝監督らしい演出でストーリーが展開する本作。さまざまな境遇のキャラクターにふんした韓国の豪華キャスト陣が織りなす、濃密なヒューマンドラマに期待が高まる。
映画『ベイビー・ブローカー』は、6月24日より全国公開。