吉岡里帆「恥ずかしいです…油断してました」五十嵐匠監督の予期せぬ無茶ぶりにアタフタ
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女優の吉岡里帆が30日、都内で実施された映画『島守の塔』の完成披露試写会にダブル主演の萩原聖人と村上淳、香川京子、五十嵐匠監督と共に出席。五十嵐監督から、主演の2人のあとに、予定にはない締めの挨拶を急遽求められて「え!? 私ですか!?」とアタフタする一幕を見せた。
【写真】吉岡里帆、監督の無茶ぶりに笑顔
本作は、約20万人が犠牲となった日本国内唯一の地上戦「沖縄戦」にフォーカスした戦争映画。戦中最後の沖縄県知事として赴任し、軍の命令に従いながらも苦悩し県民の命を守り抜こうとした島田叡(あきら/萩原)と、島田と行動を共にし、職務を超え県民の命を守ろうと努力した警察部長の荒井退造(村上)を中心に命の尊さを描く。
本作は、コロナ禍で撮影が1年8ヵ月延期。吉岡は、五十嵐監督が映画業界では“延期=中止”という暗黙の了解があると述べたことに触れて「『必ず完成すると僕は約束します』と言っていただいたことがすごく衝撃的だった」と述べた。
「諦めないといけない作品とか、完成しない映画も実際存在します。そういう中で、どれくらい待つか分からなかったけど、きっと必ず完成する、お客様に見てもらうべき作品なんだろうな、と監督の思いと台本を読んだときの感覚から感じた。完成した映画を見て大変意義がある作品だと思いましたし、気持ちがこもった作品だと映像を通して伝わったら」と意気込んだ。
映画『ひめゆりの塔』(1953)に出演していた香川は、「この役は、私がやらないといけない役ではないかと思ったんです」と使命感を口に。「戦争は本当に恐ろしいもので、今までずっと平和でいられたことの幸せと、戦争はいけないという気持ちを、この映画をご覧になって考えていただけたら」とメッセージを送った。
最後に、萩原と村上が観客に向けて挨拶を実施。当初、この2人の挨拶でイベントを終了する予定だったが、五十嵐監督が「吉岡さんも」と突然挨拶を促すと、吉岡は「え!? 私ですか!?」としどろもどろに。主演の萩原も「(イベントを)締めて!」とほほ笑むと、会場から吉岡のコメントを求める大きな拍手が巻き起こった。
吉岡は言われるがままマイクを手にするも「恥ずかしいです…油断してました」と本音がポロリ。突然のことで「そうですね、え~」と言葉に詰まり、最終的に「五十嵐さん、元気で長生きしてください!」と挨拶。再び会場の拍手を浴びながら、イベントを締めくくった。
映画『島守の塔』 は、7月22日より全国公開。