漫画家・みなもと太郎一周忌の8月 三谷幸喜作・演出『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』を再上映
昨年亡くなった漫画家・みなもと太郎さんの原作で、三谷幸喜作・演出のシネマ歌舞伎『三谷かぶき 月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと) 風雲児たち』が、みなもとさんの一周忌となる8月、全国で再上映される。
【写真】みなもと太郎さん描き下ろしイラスト
みなもとさんが1979年より連載を続けてきた歴史大河ギャグ漫画『風雲児たち』は、関ヶ原の戦いから幕末にかけての時代を生きた人々をギャグを交えて生き生きと描き、歴史漫画の新しい可能性を開いたが、みなもとさんが昨年死去したため未完となった。
2019年、『風雲児たち』の愛読者である三谷による作・演出のもと歌舞伎化された舞台『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』が、歌舞伎座で上演された。鎖国中の江戸時代、ロシアに漂流し10年以上の時をかけ日本への帰国を果たした実在の人物・大黒屋光太夫にスポットを当てた作品で、松本幸四郎、市川猿之助、片岡愛之助、松本白鸚らが出演。2020年にシネマ歌舞伎が公開された、
シネマ歌舞伎冒頭には、みなもとさんが本作のためだけに描き下ろした、貴重なイラストを基にしたオリジナルアニメーションが収録されている。再上映にあたり、描き下ろし原画の一部が新たに公開された。
「船の歴史」を紹介する冒頭アニメでは、水上の移動手段として船がどのように進化を遂げてきたかを、みなもとさんが独自のタッチで紹介。最後の描き下ろしアニメーションとなった。
シネマ歌舞伎『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』は、8月12~18日、全国にて上映。東劇のみ9月1日まで上映。