のん主演『さかなのこ』、かわいくて“すっギョく”エモいレトロな特別映像到着
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女優ののんが主演する映画『さかなのこ』より、昔のテレビドラマをパロディ化したような懐かしさと新鮮さが絶妙に融合した特別映像が解禁された。
【動画】映画『さかなのこ』昭和パロディ特別映像
さかなクンの半生を、主演・のん×監督・沖田修一がユーモアたっぷりに描く本作。原作はさかなクン初の自叙伝『さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~』(講談社)。子供の頃からお魚が大好きだったさかなクンが、たくさんの出会いの中でやがて“さかなクン”になるまでを描いた原作を、劇作家・映画監督の前田司郎がフィクションも織り交ぜながら沖田監督と共にシナリオとして大胆にアレンジした。前田と沖田監督は『横道世之介』以来のタッグとなる。
主演ののんは、子供のように天真らんまんで好きなことに一直線、周囲の人間をいつのまにか幸せにする不思議な魅力にあふれた主人公“ミー坊”を、性別の垣根を越え生命力いっぱいに演じている。原作者のさかなクンも“ギョギョおじさん”として出演する。
このたび公開されたのは、昔のテレビドラマのパロディのような、本編とは異なるアナログな質感や演出がなぜか心をくすぐる、かわいくてちょっと笑えるレトロポップな特別映像。
さかなクンの半生が映画になった本作。寝ても覚めても大好きなお魚のことばかり、周りとは違う変わり者と見られがちな主人公・ミー坊が、いつでも信じて応援してくれる母親や心の豊かな友人たちにあたたかく囲まれながら、「好き」を貫く自分の道を模索していく姿が描かれる。
メガホンをとった沖田修一監督の作品といえば、独特のユーモアを持つ魅力的なキャラクターたちが、ほろ苦さもあたたかさも抱え込んだ物語を生き、気づけば心がフっと軽く明るくなるものばかり。最新作『さかなのこ』の撮影は、実は全編16mmフィルムで行われており、その独特の質感は、優しく前向きな物語と相まって、ある世代にとっては懐かしく、ある世代にとっては新しい、特別な鑑賞後感を与えてくれる。
特別映像は、レトロポップな本作の世界観をより一層際立たせ、ちょっとおふざけも織り交ぜたものに。丘の向こうから人間を超越したミラクルな生き物が立ち上がるオープニング、極太筆字の題字、ストップモーションと共にカメラが俳優に寄り名前と役柄がこれでもかと打ち寄せたあとは、2分割の画面で活き活きといちばん良い顔をお披露目、と、息継ぎの間もなく往年の日本映画やドラマに見られた伝統的手法が満載。
実際に16mmフィルムで撮影された本編の魅力を伝えるため、今回の映像のみ強めに強調されたザラッとしたアナログ感に。こういった雰囲気のなかで青春時代を過ごした昭和世代が懐かしさを覚えるだけでなく、Z世代とも呼ばれる若者の間でも昭和や平成のカルチャーが新鮮さをもって受け入れられ長いブームを起こしており、老若男女問わずエモスイッチを呼び起こされる、心をくすぐる仕上がりの本映像となっている。
映画『さかなのこ』は、9月1日より全国公開。