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新時代香港映画『少年たちの時代革命』『理大囲城』12月連続公開

映画

 新時代の香港映画『少年たちの時代革命』が12月上旬、『理大囲城』が、12月下旬より連続公開されることが決定。両作のメインビジュアルに加え、監督からのコメントも解禁された。

【写真】香港理工大学包囲事件のリアルを映す『理大囲城』ビジュアル

 2019年6月からはじまった香港民主化デモは、香港国家安全維持法施行により封じ込められてしまった。映画への検閲、規制も厳しくなり、香港の言論と表現の自由が一段と狭まってきているが、香港で上映禁止となった作品は皮肉にも海外映画祭で上映され、大きな話題となっている。

 日本でも11月には、世界各地を巡回中の「Making Waves - Navigators of Hong Kong Cinema 香港映画の新しい力」が開催決定し、香港映画ブームは盛り上がりを見せている。そしてこの度、新時代の幕開けを予感させる香港映画『少年たちの時代革命』と『理大囲城』の公開が決まった。

 レックス・レン&ラム・サム監督による『少年たちの時代革命』は、現在の香港を生きるリアルな若者たちの疾走感あふれる青春群像。香港で極秘裏に制作された新人監督たちによる低予算&ノースター映画ながら台湾アカデミー賞を席捲した。

 『理大囲城』は、アジア屈指の名門校・香港理工大学が警察に封鎖され、要塞と化した緊迫の13日間を捉えたドキュメンタリー。全員匿名の監督「香港ドキュメンタリー映画工作者」は、デモ参加者として大学構内でカメラをまわし続け、生々しいまでの息遣いと心情を映し出した。

 日本での公開決定にレックス監督は「『少年たちの時代革命』の上映が世界一周して、やっと谷崎潤一郎の「少年」と大島渚の『少年』の国、日本にたどり着いた」と日本公開に喜びを表す。ラム監督も「『少年たちの時代革命』の劇場公開によって、再び日本、さらに世界中の自由を愛する人々と繋がり、力を分かち合うことができたら幸いです」とコメントを寄せた。

 香港ドキュメンタリー映画工作者は「映画『理大囲城』が劇場公開されることは、我々にとって大変意義があることです。自由への切望が、我々を繋ぎ合わせることができると期待してやみません。『理大囲城』を観て下さる全ての人に、深く感謝致します」と語った。

 映画『少年たちの時代革命』は12月上旬、映画『理大囲城』は12月下旬より全国順次公開。

 ※各監督のコメント全文は以下の通り。

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<コメント全文>

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