吉永小百合、山田洋次監督最新作『こんにちは、母さん』で大泉洋と親子役で初共演
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女優の吉永小百合が、俳優の大泉洋と親子役で初共演する山田洋次監督最新作『こんにちは、母さん』の製作が決定し、吉永、大泉、山田監督のコメントが到着した。同作は2023年9月1日より公開される。
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2020年、100周年を迎えた松竹映画。『男はつらいよ』シリーズをはじめ、その長きに渡る歴史の中で描き続けてきたのは、人の温かさを描いた人情や家族の物語。そんな松竹が、2022年の変わりゆくこの令和の時代に、いつまでも変わらない母の愛を描く映画『こんにちは、母さん』を製作することが決定した。
原作は、日本を代表する劇作家のひとりで、演出家としても数々の名優と舞台を創ってきた永井愛の人気戯曲「こんにちは、母さん」。2001年と2004年に新国立劇場で上演され、2007年にはNHK土曜ドラマにて映像化されるなど、多くの演劇ファンから人気を博した戯曲を現代の下町を舞台に映画化する。メガホンを取るのは、時代とともに家族の姿を描き続けてきた山田洋次監督。91歳にして90本目の監督作となる本作で、現代を生きる家族・親子の形や想いを心情豊かに描き出す。
主演を務めるのは、1972年に公開された『男はつらいよ 柴又慕情』をはじめ、『母べえ』『おとうと』『母と暮せば』など約50年間に渡って数々の山田洋次監督作品に出演し、日本映画界を共に牽引し続けてきた吉永小百合。映画出演123本目となる本作で、下町に暮らす母・福江を演じる。
福江の息子・昭夫を演じるのは、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』での好演も記憶に新しい大泉洋。山田洋次監督映画への出演、吉永小百合との共演はともに今回が初となる。
大会社の人事部長として日々神経をすり減らし、家では妻との離婚問題、大学生になった娘との関係に頭を悩ませる神崎昭夫(大泉)は、久しぶりに母・福江(吉永)が暮らす東京下町の実家を訪れる。「こんにちは、母さん」。しかし、迎えてくれた母の様子が、どうもおかしい。割烹着を着ていたはずの母親が、艶やかなファッションに身を包み、イキイキと生活している。おまけに恋愛までしているようだ。久々の実家にも自分の居場所がなく戸惑う昭夫だったが、お節介がすぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う“母”と新たに出会い、次第に見失っていたことに気付かされてゆく…。
本作について、吉永は「山田学校に再入学し、原点に戻って監督の思いをしっかり受け止められる様、努めます。大泉さんとは初めてなので、ちょっと心配でしたが、明かるくて、優しくて、リハーサルの時から励まされています」。大泉は「正直申し上げて、あの吉永小百合さんから、大泉洋は生まれない。私もそう思います(笑)。しかし、決してそうは思わせない山田監督の演出、吉永さんの演技、映画とは偉大だと改めて感動しております」と、それぞれコメント。
山田洋次監督は「隅田川沿いの下町、古びた家並みの向こうにスカイツリーが高々とそびえる『向島』にカメラを据えて、この江戸以来の古い町に暮らす人びとやここを故郷として行き来する老若男女たちの人生を、生きる喜びや悲しみを、スクリーンにナイフで刻みつけるように克明に写し取り、描き出したい」と言葉を寄せている。
『母べえ』『母と暮せば』に続く『母』3部作となり、名女優・吉永小百合の集大成ともいえる本作。日本を代表する名監督・名優らが紡ぐ、親子の感動の物語に期待が高まる。
映画『こんにちは、母さん』は、2023年9月1日より全国公開。
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