<サウジアニメエキスポ2022>3年ぶり開催にファン熱狂 “肌の露出”制限、緩和傾向に
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10月27~29日、サウジアラビア王国政府エンターテインメント省(GEA)およびSELA主催のもと、サウジアラビア・リヤドの「リヤドフロント」にてジャパニメーションイベント「SAUDI ANIME EXPO 2022(サウジアニメエキスポ2022)」が開催された。新型コロナウィルス感染症拡大の影響により、今回は初開催の2019年以来3年ぶりの開催となった。
【写真】<サウジアニメエキスポ2022>コスプレを楽しむ海外ファン
「サウジアニメエキスポ2022」は、日本を代表するアニメコンテンツやアニソンシンガーなどが一堂に集結する公式ジャパニメーションイベント。日本のアニメの魅力を各種展示や体験コンテンツ、ステージパフォーマンス等を通して発信し、初回2019年は41社が出展。3日間で約3万5千人が来場した。
3年ぶりの開催となった今回は、サウジアラビアにおける近年の日本のアニメ人気急騰により会場面積は前回の約1.5倍に拡大し、初日の10月27日は1万1千人が来場。声優の石川英郎と三上枝織、そしてFLOW、TRUE、TAM、kz、ヒグチアイ、神聖かまってちゃん、谷本貴義、大西洋平、DOES、DJ和など多数のアーティストも参加し、会場を沸かせた。
なお2019年の初回は、宗教上の観点からポスターなどで肌の露出が多いキャラクターの該当箇所に目隠しをするといった表現の制限が目立った。しかし、近年サウジアラビア内で人気急騰するアニメ文化に対する理解や寛容性の高まりから、今回は比較的柔軟に各IPホルダーの展示がなされたようだ。
会場内では人気アニメ関連の展示ブース「エキシビジョンエリア」のほか、アニソンシンガーのライブやトークショー、コスプレショーが楽しめる「メインステージ」、現地の一般来場者が実際に着替えて写真撮影などを楽しむ「コスプレゾーン」、日本を代表するアニメを鑑賞できる「シアターエリア」、日本のグルメを味わえる「カフェエリア」が設置。
コスプレゾーンでは来場した女性がコスプレに着替えるスペースも設けられ、思い思いのキャラクターのコスチュームでフォトブースでの撮影を楽しむ様子も。男性ファンはもちろん、前回開催と比較して女性のコスプレイヤーも多く来場。また、カフェゾーンではハラールに則り調理されたラーメンやうどん、おにぎりなどの日本食が提供された。
日本の文化を堪能した来場者は「普段は画面を見て楽しむだけだけど、今回のイベントでは、アニメの世界に入り込むことができて、とても楽しかった」と語っている。