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ポール・ヴァーホーベン監督最新作『ベネデッタ』、狂乱の予告&キービジュアル到着

映画

 鬼才ポール・ヴァーホーベン監督が実在の聖女を挑発的に描く伝記映画『ベネデッタ』の公開日が、2023年2月17日に決定。併せて、日本版予告編とポスターが解禁された。

【動画】鬼才ヴァーホーベンが描く実在の聖女『ベネデッタ』日本版予告

 17世紀に実在した女性、ベネデッタ・カルリーニは、レズビアン主義で告発された修道女。歴史上初のレズビアン裁判記録『ルネサンス修道女物語―聖と性のミクロストリア』(J.C.ブラウン著/1988年刊)を読み、ベネデッタの人物像に魅せられた巨匠ヴァーホーベンは、彼女の生涯をもとに魅力的で唯一無二のセクシュアル・サスペンスを作り上げた。

 17世紀のペシアの町(現在のイタリア・トスカーナ地方)。幼い頃から聖母マリアと対話し奇蹟を起こす少女とされていたベネデッタは、6歳で出家しテアティノ修道院に入る。純粋無垢なまま成人したベネデッタは、ある日修道院に逃げ込んできた若い女性バルトロメアを助けることに。2人は様々な心情が絡み合い秘密の関係を深めるが、同時期にベネデッタが聖痕を受け、イエスに娶(めと)られたとみなされ新しい修道院長に就任したことで、周囲に波紋が広がる。

 ベネデッタは民衆から聖女と崇められペシアでの権力を手にするが、彼女に疑惑と嫉妬の目を向けた修道女の身に耐えがたい悲劇が起こる。さらに、ペストの流行とベネデッタを糾弾する教皇大使の来訪が重なり、ペシアの町全体に更なる混乱と騒動が降りかかろうとしていた…。

 ベネデッタを演じるのは、フランスの国民的女優であり、日本では『おとなの恋の測り方』(2016)、『エル ELLE』で知られるヴィルジニー・エフィラ。宗教をビジネスとしてとらえる修道院長役をシャーロット・ランプリング、危険で威嚇的で欲にまみれた“悪党”の教皇大史役をランベール・ウィルソン、ベネデッタの相手となるバルトロメア役をギリシャの女優ダフネ・パタキアが務める。

 日本版予告編は、荘厳でありながら、時に奇妙な教会内の様子と混乱が映し出されたもの。「17世紀の男性社会で、権力を手にした女性がいた事実に惹かれた」というヴァーホーベン監督の言葉と、ベネデッタがキリストから「来なさい、私の花嫁!」と呼びかけられるビジョンを見るところから始まる。

 やがてベネデッタは、聖痕を受けて修道院長に任命されるが、そんな彼女を「自作自演では?」と疑う同僚たちに対し、「冒涜だ!我が花嫁を愚弄するか!」とまるでキリストが宿ったかのように恐ろしい声で糾弾する。その一方、「神の愛に守られた者は全てが許される」と、バルトロメアと求め合い…果たしてベネデッタは、聖者なのか罪人なのか。最後は、混乱したペシアの人々を見据えた彼女が、祈りを捧げ、告白しようとする姿で幕を閉じる。

 ポスターは、幻想的な啓示を見つめるベネデッタのアップに、タイトルロゴと十字架を重ねたもの。デザインを担当したのは、今年公開の映画『激怒』の監督で映画評論家としても活動するほか、映画のポスターや書籍の装丁など数多くのデザインを手掛けてきたアートディレクター・高橋ヨシキ。今回のポスターでは、ベネデッタの瞳を焦点にした北米版ポスターのコンセプトを踏襲しつつ、教会芸術の静謐さも取り込んだデザインに仕上げた。口から出ているように描かれた「わたしは告白する」というキャッチコピーは中世宗教絵画の手法を踏まえたもので、細部にまでこだわったスタイリッシュなデザインとなっている。

 映画『ベネデッタ』は、2023年2月17日より全国順次公開。

映画『ベネデッタ』本予告

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