大沢たかお、『沈黙の艦隊』実写化で主演「力のある日本映画を見せられれば」
「Prime Video 新年発表会:Meet the Producers 2023」が25日、都内の会場にて開催。人気漫画『沈黙の艦隊』の実写映画の製作が発表され、主演の大沢たかおが登壇した。Prime Videoが日本の劇場版映画を製作するのは初の試みとなる。
【写真】大沢たかお&かわぐちかいじ氏らの集合ショット
『沈黙の艦隊』はかわぐちかいじ氏によって、1988年から1996年まで週刊漫画雑誌「モーニング」(講談社)にて連載された大人気漫画。物語は、日本初の原子力潜水艦が日米共同で極秘裏に建造されたことから始まる。乗組員は日本人でありながら米艦隊所属という数奇の宿命を背負った超高性能原潜。艦長・海江田四郎(大沢)は、この原潜と乗員76人を伴い航海中に逃亡。理想とする世界の実現へ向けて海江田が描いた大胆不敵なシナリオと、海中での天才的な戦闘術に、日米は翻弄(ほんろう)され、重大な決断と選択を迫られることとなる。
同作のファンであるという大沢は、防衛省・海上自衛隊との協力体制の構築や、原作者のかわぐち氏への企画プレゼンを行うなど、自ら本作のプロデュースも務める。
かわぐち氏は本作の実写化について「『なんと無謀な』という気はしました。テーマとスケールにおいて絶対に実写化できないという自信があった」と告白。実写化にチャレンジする、ということに関してある種の爽快感を感じたと語り「今はできあがったものを早く見てみたいという期待が膨らんでいます」と期待を明かした。
大沢は「先生がおっしゃるとおり、実写化するには最難関、不可能かな? というぐらいの壮大な話の中で、果たしてこれができるのだろうか? という疑問から入った」と回顧。しかし、チームの力がどんどん集結する中で実現するのではないかと思ったと言い「実際に撮影が今始まってるんですけど、自分自身でも不思議です。できないだろうな、と半ばあきらめながらやっていたものだったので、今ここに立っていることも信じられないことです」と思いを口にした。
最後に大沢は「映像化不可能と言われた『沈黙の艦隊』。30年という時を経て、この令和の今、挑戦させていただいてます。これは今やるべきものだと信じています」と強い思いを告白。続けて「原作のファンの方や、原作を知らない人たちもみなさんが見て、劇場を出たときに言葉を失うような、新しい力のある日本映画を見せられればと懸命にがんばっていますのでみなさん楽しみに9月まで待っていただければと思います」と言葉に力を込めた。
発表会には大沢のほか、「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC(TM)」で解説を務める里崎智也、福留孝介、『風雲!たけし城』に出演する谷隼人、木村昴も登壇した。
Amazon Original映画『沈黙の艦隊』は9月29日より全国公開。