滝藤賢一×尾野真千子『グレースの履歴』、伊藤英明、柄本佑、林遣都、広末涼子ら新キャスト15名発表
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■蓮見敬一郎役・中原丈雄
源さんの作品には何本か出させて頂いておりますが、その度に脚本の良さ美しさ、そして選び磨かれた言葉、台詞には感嘆しておりました。特に今回のドラマでは、陽を浴びてキラキラと光る静かな水源の様な源孝志の世界に浸らせて貰いました。息子と嫁と私。三人の交わす会話は削り磨かれた大吟醸の如く、勿論他の方々の台詞も同様に、これ以外他の言葉はないと云う素晴らしい台詞での会話でしたね。参加出来た事を心より嬉しく思います。
■間宮(蓮見)千江役・丘みつ子
認知症がかなり進んでいる70代半ばのおばあさんの役です。ある日、数十年ぶりに、真っ赤なホンダS800で突然長男が我が家に訪ねてきた。幼い息子達の写真を見せられ、ポツリポツリと過去が甦ってくる。辛い過去、何で今さらこの年で…なんて考えてしまいそうだけど、もう一方でどんどん症状が進んでいる今、少しでも記憶のあるうちにと、息子夫婦は親子の再会を勧めた。あのシーンを撮影した夜は、監督と滝藤さんと美味しいお食事が出来ました。そして思い出に残る作品に出会えたこと、感謝しています。
■袴田信役・石橋蓮司
源組の作品に参加すると、少々疲れる。演っている最中もああだろか、こうだろうか、終わってからもああだったか、こうだったかと考えてしまう。それほど源組の脚本は、演れば演るほど奥が深くなり、役者としての現在性を問われているようで、疲れるのである。今回の主役たちも、さぞ疲れたことであろう。
■仁科征二郎役・宇崎竜童
先ず滝藤さんの相手役(私)を支える受けの芝居、更に私の演技を導き出す温かいパワーに感謝致します。そして伝説のヴィンテージカーを運転出来た事は最高の喜びでした。エスハチ車に就いての知識とレース経験豊富な役なので、解説的なセリフも多く、中々覚えられず本番でも幾度もミスを重ね皆さんにご迷惑をお掛けしました。監督の繊細な演技指導あってのキャラクターの深掘りは楽しくも有り、難しくも有りましたが、沢山の学びを頂きました。全スタッフの情熱をヒシヒシと感じる現場はピュアーなドラマ愛に満ちていて、私自身も真っ直ぐな気持ちで演技する事が出来ました! 心から感謝致します! ぜひご覧ください!
■伊川草織役・広末涼子
大人の極上のロードムービーをたくさんの方にご堪能いただけると嬉しいです。私の役は正直、いろいろな意味で難しく悩み苦戦しましたが、なんとか演じきることができて安堵しております。滝藤さん演じる希久夫の優しくて不器用なお芝居も、尾野さん演じる美奈子の鬼気迫る愛情深いお芝居も、最高でした。間違いなく素敵な作品になっていると思います。