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映画『有り、触れた、未来』山本透監督、「“命の流失を止めたい”という思いで作った」

映画

映画『有り、触れた、未来』の公開直前トークショー 第2弾に登場した山本透監督、齋藤幸男(原案)
映画『有り、触れた、未来』の公開直前トークショー 第2弾に登場した山本透監督、齋藤幸男(原案)

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 桜庭ななみが主演を務め、3月10日より全国公開(3月3日より宮城県先行公開)となる映画『有り、触れた、未来』の公開直前トークショーが28日、都内で行われ山本透監督、齋藤幸男(原案)らが登壇、本作に込めた想いなどを語った。

【写真】主演は桜庭ななみ 映画『有り、触れた、未来』場面写真

■映画の力を“信じて大丈夫だよ!”と伝えたかった

 『グッモーエビアン!』『九月の恋と出会うまで』などの作品で知られる山本透監督が、総勢22人の若手俳優からなるプロデューサーチーム【UNCHAIN10+1(アンチェインイレブン・アシスタント)】と共に企画から資金集め、制作まで、自主映画としてゼロからスタートした本作。全編宮城県オールロケを敢行し、“映画で「生きる力」を届けたい”と、俳優、クリエイター、協賛者が集まり、かつてない大きなムーブメントを起こしている。

映画『有り、触れた、未来』ポスタービジュアル (C)UNCHAIN10+1
 昨日、公開に先駆けて行われた本作のトークショー付き試写会で山本監督は、宮城県で撮影され、自然災害を扱っている映画ではあるが「震災を描いた映画ではない」とコメント。「コロナ禍に不要不急という悲しいワードが生まれ、エンターテインメント、文化の力は今必要なものではないという世の中になりました。僕の周りでは命を絶つ俳優さんも多く“命の流失を止めたい”という思いで、この映画を作ろうと決めました」と着想の背景に触れた。

 映画パーソナリティの伊藤さとりが、「自分の大切な人を失った人の思いがいろいろなシチュエーションで描かれている。コロナ禍で演劇も、ライブも、映画も止まった。(あの状況が)映画の中で表現されていて、泣けてきちゃって泣けてきちゃって…」と感想を伝えると、山本監督は「カルチャーの力を、映画の力を“信じて大丈夫だよ!”と伝えたかったです」と作品に込めたメッセージを解説した。

 また、原案の齋藤幸男(『生かされて生きる‐震災を語り継ぐ‐』河北選書)は、出来上がった作品は「未来につながる映画」と感じたと話し、「(震災について語ると)暗くて重くて辛い話になってしまうけれど、震災や辛い時期を支えてくれたのは子どもであり、子どもの笑顔です」と強調。東日本大震災後の自身の経験を振り返り、「教員の無力さを感じましたが、当時出会ったP4C(子ども哲学)も映画で描かれています。挑戦してくれました」と伝えたいこと、自身の思いも山本監督の表現方法で作品に盛り込まれていることに感動しているとコメント。さらに、この映画は「時代が生んだ作品」だとし、このような表現ができる監督と出会えたことがうれしいと笑顔を浮かべた。

 「褒められすぎて困っちゃう…」と照れた山本監督だったが、「今、この時を大事にしないといけない。乗り越えていった先の未来が変わってくるからこそ、今、何を感じているのか、寄り添って見続けてあげないといけない。子どもを安心させるためにも、背中を見せる必要があると思っています」と作品に込めた強い思いを改めて伝えた。

 映画『有り、触れた、未来』は3月3日宮城県先行・3月10日全国公開。

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