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ミア・ハンセン=ラブ監督が自伝的映画で描く“悲しみと再生” レア・セドゥ主演『それでも私は生きていく』日本版予告

映画

映画『それでも私は生きていく』場面写真
映画『それでも私は生きていく』場面写真

関連 :

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パスカル・グレゴリー

メルヴィル・プポー

ミア・ハンセン=ラブ

 レア・セドゥがシングルマザー役で主演を務めるミア・ハンセン=ラブ監督最新作『それでも私は生きていく』より、日本版予告編と新場面写真が解禁された。

【動画】レア・セドゥがさまざまな表情を見せる 映画『それでも私は生きていく』日本版予告編

 本作は、『未来よ こんにちは』で第66回ベルリン国際映画祭銀熊(監督)賞を獲得したミア・ハンセン=ラブ監督の最新作。監督が、自身の父親が病を患っていた中で脚本を書いたという自伝的作品だ。父の病に対する“悲しみ”と、新しい恋の始まりに対する“喜び”という正反対の状況に直面するシングルマザーの心の揺れを繊細に描き出す。

 監督の定番ともいえる35ミリフィルムで撮影された温かみのある色彩のもと、親の死を意識したときに誰もが感じる無力感や恐れだけでなく、新しい情熱が生まれる可能性も描き人生を愛したくなる感動作に仕上げ、第75回カンヌ国際映画祭でヨーロッパ・シネマ・レーベル賞を受賞した。

 サンドラは通訳者として働きながら、パリの小さなアパートで8歳の娘リンとふたり暮らしをているシングルマザー。彼女の父ゲオルグは、かつて哲学の教師として生徒たちからも尊敬されていたが、今は病を患い、徐々に視力と記憶を失いつつある。別居する母フランソワーズと共に彼のもとを頻繁に訪ねては、変わりゆく父の姿に直面し、自身の無力感を覚えるサンドラ。

 仕事、子育て、そして介護。長年自分のことどころではなかったサンドラだったが、ある日、旧友のクレマンと偶然再会し、自然と恋に落ちる。病を患う最愛の父に対するやるせない思いと、新しい恋の始まりに対するときめきという相反する感情をサンドラは同時に抱き…。

 主演は、『007』シリーズで2作続けてボンドガールを務めるなど国際的に活躍するフランスの俳優レア・セドゥ。監督が主人公にレアをイメージして当て書きしたという本作で、ヒロインの複雑な心の機微を見事に表現し新境地を開拓した。そのほか、名優パスカル・グレゴリーが主人公の父ゲオルグに扮し、教師であるがゆえに大事にしてきた“知識”や“言葉”が病により失われていく様を繊細に演じている。さらに『わたしはロランス』のメルヴィル・プポーが、主人公にとって希望の光のような存在となる恋人クレマンを好演。この3人が調和の取れたアンサンブルを奏でる点にも注目だ。

 日本版予告編は、賑やかな街中で、主人公サンドラが父ゲオルグのかつての教え子から声をかけられる場面からスタート。会話の途中で、ひとりで暮らす父をケアする様子が挿入され、涙を堪えきれなくなったサンドラはその場を立ち去ってしまう。

 父の介護のかたわら通訳の仕事、子育てなど懸命に日々を送る中で、旧友のクレマンと偶然再会し、自然に恋に落ちていくサンドラ。クレマンとの関係を娘のリン(カミーユ・ルバン・マルタン)とオープンに話す様子や3人でのデートなど、ささやかな変化の兆しとともに、父に自分の姿が見えていないことに打ちのめされる様子など、喜びと悲しみが織り交ざったサンドラの日常が、移ろいゆく季節の瑞々しい風景とともに映し出されていく。

 新場面写真は、サンドラが献身的に父ゲオルグを介護する姿、通訳として仕事に臨む様子、クレマンとのデート中に彼に視線を向ける姿、家族と過ごすクリスマスなど、セドゥが魅せる多彩な表情を捉えている。

 前作『ベルイマン島にて』を手掛けた後、父親が病を患う中脚本を執筆した監督は「私の周りで起きていることを、なんとか理解しようとしていました」と当時を振り返り、「悲しみと再生という、正反対の二つの感情がどのように同時に存在し、影響し合うのかを、この映画で表現したかったんです」と作品に込めた想いを語っている。

 なお、本作の<フランス版ビジュアルポストカード>付き全国鑑賞券(税込1500円)が、メイジャーオンラインおよび新宿武蔵野館ほか一部上映劇場にて発売中。

 映画『それでも私は生きていく』は、5月5日より全国順次公開。

映画『それでも私は生きていく』日本版予告編

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