『プライベート・ライアン』トム・サイズモアさん死去 61歳
現地時間3月3日、脳動脈瘤のため病院に搬送され、重体だと報じられていたトム・サイズモアさんが亡くなった。61歳だった。
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Varietyによると、現地時間3月3日に、トムさんのマネージャーを務めるチャールズ・ラーゴが声明を発表。「本日、バーバンクの聖ヨゼフ病院にて、俳優のトーマス・エドワード・サイズモア(トム・サイズモア)が、息を引き取りました。弟のポールと17歳の双子の息子ジェイデンとジャガーが彼の最期を見守りました」と発表した。
報道によると、トムさんは現地時間2月18日、ロサンゼルスの自宅で倒れているところを発見され、緊急入院した。脳卒中から脳動脈瘤となり、集中治療室でケアを受けていたものの、意識不明の状態が続き、3日に医師から回復の見込みがないと宣告されていた。
弟のポールは、「兄を失い、深く悲しんでいます」とコメントを発表。「彼は偉大な存在でした。誰よりも僕の人生に影響を与えました。彼は才能があり、愛し愛され、そのウィットと話術で長く人々を楽しませてきました。彼の死に悲嘆にくれています。いつも彼を恋しく思うでしょう」と述べた。
トムさんは、1961年11月29日、デトロイト生まれ。演技の道に進むため、80年代にニューヨークに移り、オリヴァー・ストーン監督の『7月4日に生まれて』で注目を集める。90年代にタフガイ役で人気を博し、『ハーレーダビッドソン&マルボロマン』や『パッセンジャー57』、『トゥルー・ロマンス』、『ナチュラル・ボーン・キラーズ』などに出演。マイケル・マンやマーティン・スコセッシ、リドリー・スコット、マイケル・ベイなど、著名監督の作品で活躍した。スティーヴン・スピルバーグ監督の『プライベート・ライアン』では、共演のトム・ハンクスやマット・デイモンらと共に、SAGアワードの候補となった。
プライベートではトラブルも多く、恋人へのDVで逮捕・服役したほか、薬物使用の問題も抱えていた。1998年には、『ヒート』などで共演したロバート・デ・ニーロの助けを経てリハビリ施設に入所。2013年には自叙伝『By Some Miracle I Made It Out of There(原題)』を出版し、キャリアや依存症との闘いについて綴っていた。