ジェンダーニュートラルの時代に突如現れた新星! ローラ・キヴォロン監督デビュー作『Rodeo ロデオ』特報&ポスター解禁
2022年の第75回カンヌ国際映画祭ある視点部門にてクー・ド・クール・デュ・ジュリー(審査員の心を射抜いた)賞を受賞したローラ・キヴォロン監督デビュー作『Rodeo ロデオ』(6月2日公開)より、特報、ティザーポスター、場面写真が解禁された。
【動画】『Rodeo ロデオ』特報映像
本作は、ジェンダー・ニュートラル(性やジェンダーにしばられない考え方)の時代に突如現れた新星ローラ・キヴォロン監督の長編デビュー作。
主人公は、バイクに跨(またが)る為にこの世に生を受けたジュリア。短気で独立心の強い彼女は、ある夏の日、《クロスビトゥーム》というヘルメットを装着せずに、アクロバティックな技を操りながら公道を全速力で疾走する、イケてるバイカーたちに出会う。ある事件をきっかけに、彼らが組織する秘密結社の一員となった彼女は、超男性的な集団の中で自分の存在を証明しようと努力するが、次第にエスカレートする彼らの要求に直面し、コミュニティでの自分の居場所に疑問を持ち始める。そして一発触発、ヒリヒリと火傷しそうなジュリアと男たちとのハードな闘いがはじまり…。
自らノンバイナリー(自身の性認識が男性・女性という枠組みに当てはまらないとする考え方)を公言するキヴォロン監督がメガホンをとり、アンドロセントリズム(男性中心主義)のコミュニテイの中に放たれたアウトロー・ヒロインが、自分の居場所を見出していく様を鮮烈に活写する本作。
2022年カンヌ国際映画祭ある視点部門にて初披露されると、審査員長の監督・女優のヴァレリア・ゴリノを筆頭に、『ウィンターズ・ボーン』の監督デブラ・グラニック、『COLD WAR あの歌、2つの心』の女優ヨアンナ・クーリクら審査員たちの絶大な支持を獲得。本作のために特別に設けられた“審査員の心を射抜いた”という意味のクー・ド・クール・デュ・ジュリー賞を授与された。さらに、この「#metoo」運動以降に誕生した全く新しい女性映画に対し、カンヌに集まっていた映画関係者だけでなく、ジャーナリスト、観客たちも最大限の歓迎と共感を持って迎え入れた。
特報は、バイクをいとおしそうに手でなでる場面から始まる。続いて、主人公のジュリアがバイクにまたがり笑顔で走る姿やバイカー集団の男たちにひるまず対峙する姿、そして彼女と男たちがワイルドに疾走する様子や波乱を予感させる場面がダイナミックに映しだされていく。
ポスタービジュアルは、「アスファルトを焦がし、未来を燃やす。」というコピーと共に、1台のバイクが切り取られたもの。その下には、主人公のジュリアらしきシルエットが浮かんでいる。
場面写真は、ジュリアやバイカー集団の男たちがバイクに乗る姿を捉えている。
映画『Rodeo ロデオ』は6月2日より全国順次公開。