坂元裕二、是枝裕和監督『怪物』でカンヌ脚本賞受賞「夢かと思った」
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第76回カンヌ国際映画祭の受賞結果が現地時間27日に発表され、是枝裕和監督作『怪物』で脚本を手掛けた坂元裕二が脚本賞を受賞した。
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授賞式では是枝監督が壇上にあがり「ありがとうございます。一足早く日本に帰った坂元裕二さんに、すぐ報告します」とあいさつ。
続けて「僕がこの脚本の基になったプロットを頂いたのが2018年の12月なので、もう4年半前になります。そこに描かれた2人の少年たちの姿をどのように映像にするか、少年2人を受け入れない世界にいる大人の1人として、自分自身が少年の目に見返される、そういう存在でしかこの作品に関わる誠実なスタンスというのを見つけられませんでした。なので、頂いた脚本の1ページ目に、それだけは僕の言葉なんですけども、『世界は、生まれ変われるか』という1行を書きました。常に、自分にそのことを問いながら、この作品に関わりました」と明かし、「一緒に脚本を開発した川村さん、山田さん、作品に関わっていただいたスタッフ、キャストの皆さん、みんなの力でこの賞を頂けたと思っております。ありがとうございました」と感謝を述べた。
また、現地メディアの中継で是枝監督は、受賞後すぐに坂元裕二さんに報告したところ、坂元さんから「夢かと思った」と返事がきて、そのあと続けて「たった一人の孤独な人のために書きました。それが評価されて感無量です」と喜びを寄せたことを伝えた。
カンヌ国際映画祭において日本映画の脚本賞の受賞は、2021年の第74回カンヌ国際映画祭にて濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が受賞して以来2年ぶり2人目、是枝監督作品のカンヌ映画祭でのコンペ部門での受賞は2022年の『ベイビー・ブローカー』(男優賞)に続き2年連続となる。また『怪物』は独立賞のクィア・パルム賞も受賞している。