『鬼滅の刃』最終話に半天狗&無惨の“クソ回想”も! 「刀鍛冶の里編」鬼陣営が見せた最低の人間時代
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■親の水死体を見て「美しい」 狂った自称芸術家
本編では回想が描かれなかったが、公式ファンブックによると玉壺も人間の頃から身の毛のよだつようなおぞましい性格をしていた。動物を殺す、違う種類の魚を縫ってくっつけたりする異常行動を芸術だと自称する、自分をからかいにきた子供を殺して壺に詰める、漁に出て亡くなった親の損傷の激しい水死体を見て美しいと感動するなど、美醜感も性格も狂っていた模様。
鬼になってからは子供の肉を喰うことと自身の身体を改造することが好きで、無惨以外の生き物を全て見下し馬鹿にする性格に。劇中では刀で串刺しにした数人の刀鍛冶をつなげて「作品」と称するなど、人の尊厳を踏みにじるような言動を見せている。
この設定を知る原作ファンからは、「玉壺さん、人間の時からやばいっす 鬼にならなくても地獄確定で草なんよ」「半天狗同様にガチサイコなんだけど」との指摘も。しかし幼稚でシリアスさに欠ける性格と声優・鳥海浩輔の怪演による強烈なキャラクターはインパクトが大きく、「玉壺さんが新たな推しになりました」「清々しくクズで好き」「玉壺可愛い」など一部のファンからはカルトな人気を集めている。
■鬼サイドの異常性が浮き彫りに 鬼殺隊サイドの兄弟愛
鬼サイドとは対照的に、鬼殺隊サイドでは不死川兄弟、時透兄弟、竈門兄妹の兄弟愛が描かれた。現風柱・不死川実弥は弟の玄弥を守るため鬼になった母を殺害、時透有一郎は命に代えて弟の無一郎を鬼から守った。最終話では、太陽に焼かれる竈門禰豆子(※)が自身を犠牲にしながら兄の炭治郎に半天狗滅殺を決断させたが、このシーンも兄弟愛に満ちていた。
また、「遊郭編」に登場した妓夫太郎と堕姫の過去も兄弟の絆を描いたものだった。いずれも視聴者の胸を打つ内容だったことが、鬼サイドの暗澹とした異常性をより際立たせる結果になったとも考えられる。
「刀鍛冶の里編」完結と同時に新章「柱稽古編」の放送も決定し、その後の「無限城編」にも大きな期待の声が寄せられているアニメ『鬼滅の刃』シリーズ。鬼殺隊の活躍とともに、今後登場する鬼たちの過去にも注目したい。
※「辻」の正式表記は一点しんにょう
※「禰」の正式表記は「ネ+爾」