ジェーン・バーキンさん死去、76歳 エルメス「バーキン」にインスピレーション
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エルメスのバッグ「バーキン」の由来となった事でも知られる女優で歌手のジェーン・バーキンさんが亡くなった。76歳だった。
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Varietyによると、現地時間7月16日、ジェーン・バーキンさんがパリの自宅で逝去した。76歳だった。死因は特定されていない。
ジェーンさんは1946年英ロンドン生まれ。ピエール・グランブラ監督の『スローガン』で共演したセルジュ・ゲンズブールとのロマンスは注目を集め、彼がジェーンさんのために作った楽曲「Je t’aime… moi non plus」は世界的にヒットした。1980年に破局した後もコレボレーションを続け、アルバム『バビロンの妖精』や『Lost Song』などを発表している。
女優としては、『欲望』や『太陽が知っている』、『地中海殺人事件』など、数多くの作品に出演。仏映画賞の最高峰セザール賞に3度ノミネートされている。
60年代にイギリスからフランスに移住したジェーンさんは同国に英国風のシックなスタイルを持ち込み、70年代にはファッションアイコンとなった。仏高級ブランドエルメスがバッグ「バーキン」を作る際インスピレーションを与えたことでも知られる。
プライベートでは、1965年に17歳の若さで『007』の楽曲などを手掛けた英作曲家ジョン・バリーと結婚し、長女のケイトさんをもうけたのち、ゲンスブールや映画監督のジャック・ドワイヨンと結婚、離婚を経験。それぞれシャルロット・ゲンズブールとルー・ドワイヨンが誕生し、2人とも女優として活躍している。2021年には、シャルロットがメガホンを取り、母娘関係を描いたドキュメンタリー『ジェーンとシャルロット』に出演。同作はカンヌ国際映画祭でお披露目され、セザール賞にノミネートされるなど、高評価を得た。
2021年に脳卒中を患い、その後はコンサートをキャンセルするなど、健康問題を抱えていたとみられる。また、ジェーンさんは10年前に長女ケイトさんを自殺で亡くしている。