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松尾スズキ、初の個展開催 宮藤官九郎、江口のりこらとトークイベントも!

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生誕60周年記念art show「松尾スズキの芸術ぽぽぽい」チラシ
生誕60周年記念art show「松尾スズキの芸術ぽぽぽい」チラシ

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 松尾スズキの初となる個展「松尾スズキの芸術ぽぽぽい」が、12月8日~15日まで東京・スパイラルホールにて開催されることが決定。併せて、宮藤官九郎、江口のりこが参加するスペシャルトークほか数々の豪華イベントを行うことも発表された。

【写真】「マンガとアートの間の揺らぎ」を感じる、松尾スズキのアート作品

 演劇、文筆、俳優業など、様々な分野で才能あふれる多くの作品を世に送り出してきた松尾スズキ。少年期に赤塚不二夫の影響を受け漫画家を志しギャグ漫画を描き続け、大学時代はデザインを専攻しアート作品制作に没頭した。

 1988年には大人計画を旗揚げ。主宰として作・演出・出演を務めるほか、小説家・エッセイスト・脚本家・映画監督・俳優など多彩に活動。自身のエッセイでは多くの挿画も手掛け、2013年には、作画・文章ともに描き下ろしたオリジナル絵本『気づかいルーシー』を刊行。『ファンキー!~宇宙は見える所までしかない~』(1996)で第41回岸田國士戯曲賞、映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(2007)で第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞、『命、ギガ長ス』(2019)で第71回読売文学賞戯曲・シナリオ賞を受賞した。

 そんな多才な松尾がこのたび、生誕60年の節目に、初の個展を開催。原点に立ち返り、“アート”という分野だからこそ見えてくるアクロバティックな世界を表現。ここでしか出会えない松尾の「マンガとアートの間の揺らぎ」を存分に楽しむことができる内容となっている。なお会場内の音声ガイドは、松尾スズキ自身がナビゲートする。

 そして、個展に合わせて豪華イベントも開催。12月11、12日には、10年前に50歳で挑戦した伝説のひとり芝居『生きちゃってどうすんだ』上映+スペシャルトークを開催。日替わりトークゲストには、宮藤官九郎(12日)、江口のりこ(11日)が参加する。

 12月13、14、15日の3日間は、「松尾スズキトークセッション~生きちゃってどうしよう60~」と題して、松尾スズキと同い年の片桐はいり(13日)、ケラリーノ・サンドロヴィッチ(14日)を迎えて、お互いの歴史について語ったり、歌を歌ったりの楽しいトークセッションを繰り広げる。ラストとなる15日には、司会・皆川猿時、立会人の池津祥子と伊勢志摩と共に、劇団員が選ぶ「今まで松尾の身にふりかかった10大事件」を振り返る。

 今回の個展について、松尾は「コロナ禍になって暇を持て余していたとき、20年ほど前にキャンバスに描いた中途半端な絵を部屋の隅に見つけ、暇つぶしにそれを完成させようと、ひさしぶりにアクリル絵の具を手にしたら、なぜだろう、止まらなくなって、次から次に絵を描き始めていました。まだ物語を持たない登場人物たちが、躍り出てはポーズを決めるのです。それを筆でなぞっている感覚です」と制作当時を述懐。

 続けて「最初は自宅に飾るつもりだったけど、もう、リビングに収まりきりません。だから、いっそ下手なりに、どこか小さなところで展示でもしようかなと思っていたら、なにかの拍子で気を失っている隙に、スパイラルホールでやることになっていました。びびりはしますが、せっかく作ったんだから見せたいという欲望。結局そこに立ち返っていくのだなと、痛感している松尾です。芸術と商売のはざまでのたうち回ってきた松尾の絵は、マンガと美術のはざまで謎のポーズを決めまくっています」と語っている。

 生誕60周年記念art show「松尾スズキの芸術ぽぽぽい」は、12月8日~15日まで東京・スパイラルホールにて開催。松尾スズキ50歳、伝説のひとり芝居『生きちゃってどうすんだ』上映+スペシャルトークは、12月11、12日に、「松尾スズキトークセッション~生きちゃってどうしよう60~」は、12月13、14、15日にスパイラルホールにて開催。

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