齋藤飛鳥、『いちばんすきな花』で多部未華子の妹に グループ卒業後初の連ドラ出演
◆齋藤飛鳥
・今作の主演のオファーを受けての印象を教えて下さい。
脚本家の生方さんをはじめ、すてきなチームのみなさんがつくる繊細な作品は、受け手である視聴者のみなさんも細部まで目を凝らしてくださっているのだろう、という印象があります。私にもその機微を感じられるだろうかと不安な気持ちはありますが、あの世界観に浸れることをうれしく、とても楽しみに思います。
・台本を読んでの感想をお聞かせ下さい。
今回共演させていただく方ははじめましての方ばかりですが、脚本を読むとなぜか、みなさんの声や表情がすぐに浮かびました。これが…そういうことか!と、既に引き込まれているようです。
・潮このみ役の印象と、演じる上での意気込みを教えて下さい。
実はいちばん、謎が深い人のような気がします。無責任なようで、でもどこか、ことばには責任がにじんでいたり、興味がないようで、あたたかい目を持っていたり、わたし自身もまだ、“ゆくえの妹”という存在でしかつかめていないですが、みなさんにいろいろ教えていただきながら、すこしずつこの役になじんでいけたらと思っています。
・視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします。
確実に、見る方のなにかに触れる作品になるのだろうなあと思います。参加できるだけでも、幸せなことです、がんばります。
◆プロデュース 村瀬健(フジテレビ ドラマ・映画制作部)
齋藤飛鳥さんのことは、かなり早い段階から気になっていました。なんというか、乃木坂46の中でいつも異質感をまとっていて、その不思議な空気感がずっと気になっていたんです。根拠はまったくなかったんですけど、女優さんに向いてるんじゃないかなって勝手に思って見ていました。
そんなときに、映画『あの頃、君を追いかけた』を見たんです。そこで見た齋藤さんは最高でした。“やっぱりすごい女優さんだったんだ!”と思いました。山田裕貴さん演じる浩介にひたすら愛される役だったんですけど、愛されるだけの説得力が物すごくあったんです。齋藤さんの演じた真愛が、かわいいとか優しいとか、そういうことだけじゃなく、なんかもう言葉にできない不思議な魅力にあふれていて、“この子ならここまで本気で好きになるのもわかる!”と心底思えて、深く感情移入することができました。
しかも、その上で、この映画の中でもやっぱりなんともいえない異質感をまとっていたんですよね。共感できるのに、異質感もある。なんとも不思議な魅力を持った特別な女優さんだな、と強く感じました。
それ以来、“いつか僕の作品でちょっと変わった不思議な雰囲気をもった女の子の役を作ることになったらぜひお願いしよう”、と思い、ひそかにチャンスを狙っていました。
そして今回、まさにその時が来たのです。このドラマで齋藤さんに演じていただくこのみは、まさにちょっと変わった不思議な女の子です。多部未華子さん演じる姉・ゆくえと二人で暮らしているのですが、不思議な距離感を保ちつつ、ゆくえのことをちょっとだけ冷めた目も含めて冷静に見ています。何を考えているのかまったくわからない、と思うような突拍子もない行動をとったかと思えば、とんでもなく芯を食った人生の真理みたいなことをさらっと言ってゆくえをドキッとさせることもある。なんともいえない不思議な魅力にあふれたキャラクターです。
僕が乃木坂の齋藤さんに感じた感覚と同じように、このみもこのドラマの中で1人だけ不思議な異質感をまとっています。異質なのに魅力的。ひそかに狙っていた、“齋藤飛鳥さんにしかできない、ちょっと見たことのない不思議で異質で魅力的な女の子”が誕生するはずです。
多部さんはもちろん、松下洸平さん、今田美桜さん、神尾楓珠さんとの間に生まれる化学反応も含めて、楽しみにしていて下さい。