水上恒司、藤岡真威人、犬飼貴丈が心地よい眠りへといざなう! “読み聞かせ”番組『おやすみ王子』、4年ぶり復活
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■水上恒司
ある詩人が言っていた言葉で「詩は詩人がしたためて完全なものではない。詩とは不完全なものである」と仰っていたことが強く印象に残っています。常に最良の正解を見つけようとする完璧主義のような取り組みではなく、今回の朗読は自由に読ませて頂きました。犬飼さん、藤岡さんとは過去に共演させて頂いていたので再会できて嬉しく思いました。犬飼さんとの掛け合いでは互いに文句を言いながらもニコイチの存在であることをお互い認め合っているような空気感を作れたと思います。真威人君は純粋で澄んでいるのは勿論のことながら、今作の世界観に相応しい何かスケールの大きいものをお持ちの方ですので大変刺激になりました。本編を観て、聴いて頂きたいことは勿論ですがVR編も必見です。私はVR撮影が1番興奮しました。是非よろしくお願いします。
■小川洋子
――テレビに書き下ろして普段と違った点。
何も違いはありませんでした。普段から無意識に、声にならない声で音読しながら書いているので、私の中には、文字ではなく、声が残っています。声に出した時、自然な響きになるかどうか、をいつも大事にしています。テレビで朗読される、ということにとらわれず、あまりに普段どおりに書いたので、提出したあと少し心配になりました。書き直しにならなくて、ほっとしました。
――視聴者へのメッセージ。
私の作品を聴いて下さった方々が、そのあと眠りにつき、どんな夢を見るのだろうか。それを考えるととてもわくわくします。その夢を1つ1つ小説にしてみたい、という妄想にかられています。自分の小説と、視聴者のみなさまの眠りが結びつく。既にこのこと自体が物語のようです。魅惑的な番組に参加できて幸運です。もう今から、王子さまの朗読が楽しみで待ちきれません。