人類とAIの戦争描く『ザ・クリエイター』特別映像公開 今を生きる私たちに贈るタイムリーな物語
映画『GODZILLA ゴジラ』『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』などで知られるギャレス・エドワーズ監督最新作、映画『ザ・クリエイター/創造者』が20日に公開される。今回、この物語の最大のテーマとなる<AIと人類の描く近未来>が、いかに私たちにとってタイムリーなのかを象徴するような特別映像が公開された。
【動画】「パンドラの箱は開かれ、人類転換期にいる」 ギャレス・エドワーズ監督も出演する『ザ・クリエイター』特別映像
「AIはもはや日常の一部です」という、今の世の中を表現するようなニューステイストの一幕から始まる本映像。人類に大きな恩恵を与えている最新AIが次々と写し出され、明るいニュースが続くかと思いきや、次第に「人類は存在し続けると信じたいですが、スタンフォード大学の研究によると…」と怪しげな空気感に変わっていく。
日々進化し続け、近い将来、人間にとって代わる存在とも言われているAI。便利なだけではなく、人間の存亡を脅かす存在にもなりかねないところまで進化して来ているAIについて、エドワーズは、「AIは決してなくならない」とコメント。私たち人間の未来を左右する鍵を握っているのだと説明する。
そしてまた「パンドラの箱は開かれ、人類転換期にいる」と、今まさに、人間がAIとの付き合い方を考えるべき時期に来ているとも話しているエドワーズ。彼が今回新たに描き出したのは、そんな時代を生きる私たちに贈る、タイムリーな物語となっている。
その舞台となるのは、今からそう遠くない近未来――人類とAIの戦争が激化した世界。元特殊部隊のジョシュア(ジョン・デヴィット・ワシントン)は、人類を滅ぼす兵器を創り出した“クリエイター”暗殺の命を受け向かった先で、純粋無垢な超進化型AIの少女アルフィー(マデリン・ユナ・ヴォイルズ)と出会う。暗殺の対象だったはずのその少女を“ある理由”からを守りぬくと誓ったジョシュアは、彼女と行動を共にすることに。その旅路の中でジョシュアは、人類滅亡の鍵を握るとされるアルフィーを受け入れるべきか、それとも世界を救うために破壊すべきか、と度々葛藤する。
そんなジョシュアの姿を描くことで、エドワーズは、AIとは何か、人間の手で生み出したからと言って彼らを自分たちの思いのままに扱って良いのか、という私たちが現実世界で直面するリアルなテーマを私たちに投げかける。
果たして我々の想像を超えるまでに進化した最新AIと対峙(たいじ)したジョシュアは、どのような選択をするのか―。AIは我々人類の敵なのか、それとも味方なのか。AIが私たちの生きる世界をどのように変えていくのか。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のエドワーズらしい壮大な世界観で描かれる、深いメッセージが込められたヒューマンドラマは必見だ。