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ローマを沸かせたリリー・フランキー主演 日英合作映画『コットンテール』公開決定 錦戸亮、木村多江、高梨臨ら共演

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映画『コットンテール』場面写真
映画『コットンテール』場面写真(C)2023 Magnolia Mae/ Office Shirous

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 リリー・フランキーが主演し、錦戸亮、木村多江、高梨臨が共演する日英合作映画『Cottontail(英題)』が、邦題を『コットンテール』として2024年3月1日より公開されることが決定し、主人公の兼三郎(リリー)と彼の一人息子・慧(錦戸)のツーショットを収めた場面写真が解禁。併せて本作が、第18回ローマ国際映画祭グランドパブリック部門(GRAND PUBLIC)へ正式出品され、パトリック・ディキンソン監督が最優秀初長編作品賞を受賞したことも発表された。

【写真】第18回ローマ国際映画祭に登壇したリリー・フランキー

 本作は、愛する人を失うことにより崩れかけた家族の再生の物語。残された家族が、大切な人を失う悲しみを受け入れるまでのさまざまな思いを、母の遺言に記されたイギリス北部の湖水地方にあるウィンダミア湖への旅の中で描いていく。 Cottontail(コットンテール)とは、作家ビアトリクス・ポターの名作『ピーター・ラビットのおはなし』に登場する、ピーターの3匹の妹のうちの1匹の名前。

 兼三郎(リリー・フランキー)は、妻・明子(木村多江)を失うまで、1人息子の慧(トシ/錦戸亮)と疎遠になっていた。明子の葬式で久し振りに、トシと彼の妻さつき(高梨臨)、孫のエミに会う。ところが喪主の兼三郎は、酒に酔いだらしない態度。明子の遺言状は、子供の頃に愛した『ピーターラビット』の発祥地で、夫婦で行きたいと思っていたイギリスのウィンダミア湖に散骨して欲しいという内容だった。

 兼三郎と慧一家は、明子の最後の願いを叶えるため、東京からイギリスに向かう。しかし、心を開きあえないふたりは言い争いとなり、兼三郎は何も言わずに1人で湖に向かってしまう。道に迷い途方に暮れる中、ある農場のジョン(キアラン・ハインズ)と娘メアリー(イーファ・ハインズ)の世話になり、次第に心が安らいでいった兼三郎は、迎えに来たトシにずっと言えなかった秘密を打ち明ける。

 第18回ローマ国際映画祭で、現地時間10月26日、主演のリリー・フランキーとパトリック・ディキンソン監督がレッドカーペットに登場。リリーが国際映画祭のレッドカーペットに参加するのは、『万引き家族』のカンヌ国際映画祭以来。現地では、地元ローマの市民、世界各国から集まった映画ファン、マスコミからリリー・コールが沸き起こり、握手、サイン、写真を求められ、なかなか前に進めない状況にまで盛り上がった。

 その後のワールドプレミアとなる公式上映では、エンドロールが始まった瞬間から拍手の嵐に。リリーの名前が出た瞬間会場は熱を帯び、リリーも立ち上がり観客に応える場面が終映まで続いた。上映後もリリーの前には感動を伝え握手を求める人々が列をなし、映画祭のスタッフから次の上映準備のため場所を空けてほしいと言われるほどの好意的な反応だった。

 ワールドプレミア上映後、リリーは「パトリックというイギリス人監督が撮った、日本人家族の物語がローマの方々に熱く迎えられたこと、『コットンテール』という作品が国を超えていく瞬間を目の当たりにするという素晴らしい経験ができました」と感激のコメント。

 監督・脚本を手がけたパトリック・ディキンソンは、早稲田大学に留学した経験を持つ。本作を手掛けた経緯について「日本の映画や小説などに多く触れてきた中で、日本に素晴らしいスタッフ・キャストがいることを知り、インターナショナルな作品の方が面白くなると考え、日本とイギリスの2つの国をまたがる話にすることを決めた」と語っている。 撮影は新型コロナウイルス感染拡大に伴う延期を経て、2021年初夏に日本でスタート、イギリス・ロンドンで敢行された。

 映画『コットンテール』は、2024年3月1日より全国公開。

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