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役所広司、カンヌ国際映画祭最優秀男優賞受賞作『PERFECT DAYS』日本版予告解禁

映画

映画『PERFECT DAYS』場面写真
映画『PERFECT DAYS』場面写真(C)2023 MASTER MIND Ltd.

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役所広司

ヴィム・ヴェンダース

 第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した役所広司主演の映画『PERFECT DAYS』より、日本版予告映像が解禁された。

【動画】映画『PERFECT DAYS』本予告映像

 ドイツの巨匠ヴィム・ヴェンダース監督が、長年リスペクトしてやまない役所広司を主演に迎え、東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描いた本作。日本の公共トイレのなかに「small sanctuaries of peace and dignity(平穏と高貴さをあわせもった、ささやかで神聖な場所)」を見いだし、清掃員の平山という男の日々の小さな揺らぎを丁寧に追いながら紡いだ。

 第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞したほか、第50回テルライド映画祭、第48回トロント国際映画祭、第71回サンセバスチャン映画祭、第43回台北金馬映画祭と名だたる映画祭に招待されるなど、世界中の映画祭を席巻。先日には、米国アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表作品に決定した。

 東京・渋谷でトイレ清掃員として働く平山(役所広司)は、静かに淡々とした日々を生きていた。同じ時間に目覚め、同じように支度をし、同じように働いた。その毎日は同じことの繰り返しに見えるかもしれないが、同じ日は1日としてなく、毎日を新しい日として生きていた。その生き方は美しくすらあった。平山は木々を愛していた。木々がつくる木漏れ日に目を細めた。そんなある日思いがけない出来事がおきる。それが彼の過去を小さく揺らして…。

 平山というフィクションの存在をドキュメントのように追った、ヴェンダース監督の最高傑作との呼び声も高い本作。今回解禁された日本版予告映像は、竹箒(たけぼうき)で地面を掃く馴染みの音が聞こえてくる、いつもの朝を迎えた主人公・平山(役所)が目を開ける姿から始まる。布団を畳み、ドアを開けて空を見上げ、アパートの前にある自販機で缶コーヒーを買う。彼の毎日のルーティーンだ。

 続いて、「この世界は、ほんとはたくさんの世界がある。つながっているようにみえても、つながっていない世界がある」というセリフと共に、平山がいくつもの風変わりなトイレを清掃してまわる姿が映し出される。そんな映像の合間に挟み込まれるのは、海外メディアが本作に寄せたレビュー。「詩情漂う傑作」(tagesschau)、「ヴィム・ヴェンダース監督の美しい禅の精神が再び現れた」(PREMIERE)、「ほとんどの時間を無言の演技で支配している。魅惑的で優雅な役所広司の演技」(DEADLINE)といった、惜しみない称賛が送られている。

 そして最後は、全編に流れているルー・リードの楽曲「PERFECT DAY」が盛り上がるなか、一日を終えた平山が、薄い布団に寝そべり、小さな明かりで文庫本を読み耽る姿で幕を閉じる。中央に浮かび上がるキャッチコピー「こんなふうに生きていけたなら」と、「PERFECT DAY」の歌詞にもある「Oh, it’s such a perfect day」をまさに体現する、ささやかな日常の美しさを感じさせる予告編に仕上がっている。

 なお本作は、11月3日よりムビチケ前売り券の発売を開始する。

 映画『PERFECT DAYS』は、12月22日より全国公開。

映画『PERFECT DAYS』本予告映像

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