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『PLUTO』日笠陽子、“アトム”を演じる苦労を明かす「考えないとできないし、考えすぎてもできない」

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■ 日笠陽子、“アトム”を演じる苦労を明かす「考えないとできないし、考えすぎてもできない」

 まず演じる際に意識したことについて、主人公であるユーロポールの特別捜査官ロボット・ゲジヒトを演じた藤は「お話をいただいた時のイメージとしては、高性能の刑事ロボットであり、ちょっと高圧的な印象を与えるような感じなんじゃないかなと思っていました。それと何に感情が動き、動かないのか、少し段階をつけた方がいいのかなと考えていました。人間からかけられる言葉にも、パッと分かることと、分からないことがある、変化をつけた方がいいのかとか、色々思っていましたが、現場で監督を含めて話した際に「いや、もっと人間としてやりましょう」という方向で進めていくことになったので、自分が思っていたよりも、ロボットというよりも人間にかなり近いところから始めたという印象はありますね」と非常に困難を極めたであろう高性能ロボットの演じ方を語っている。

 難しさについては日本が有する最高水準のロボット・アトムを演じた日笠も「(音響監督から)感情が伴ってないとすぐ見抜かれます。演じる時に全部考えた上で忘れて、それを全部感情でぶつけるっていうのが、私の中でも理想なのですが、考えることにとらわれすぎると、今度はロボット的なお芝居になってしまうし、考えないとできないし、考えすぎてもできないし、難しかったです」と語り、人間とロボットの違和感ない中間点を探っていたことがうかがえる。

 またアトムの妹・ウランを演じた鈴木と軍用ロボットでありながら、戦場を嫌うノース2号を演じた山寺からは、音響監督から共通のディレクションが。鈴木「誰であろうがなんであろうが、相手の気持ちに寄り添い、なんとかしてあげたいという優しさを持ちなさいと指示がありました」、山寺は「ノース2号の過去、そしてダンカン(ノース2号が仕える人間)との関係性の変化をしっかり考えて演じて欲しいと指示をいただきました。音響監督の三間さんは表面的な事よりも心の内を大事になさる方なので、安心して身を任せ、最終的には気持ちで演じたつもりです」と両者とも現代科学ではロボットにはないとされている心や気持ちの表現に重きを置いたことで、人間とほぼ変わらないロボットを見事に演じた。

 『PLUTO』の世界に近づくことで期待する未来について、藤は「色々な業種の人手不足や様々な問題をロボットに助けていただきながら、仲良くやっていければと思います」、鈴木「立場や役割を当たり前に共有し、人間もロボットも平等に生活できるようになったら、楽しいのではないかと思います!」、山寺「ニ次災害の可能性がある人命救助等の危険な作業・活動はロボットに期待したいです」と各々ロボットとの共生していく明るい未来を口にした。

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■ 宮野真守が「某ロボットのパイロット」として未来社会に期待することとは

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