ジョニー・デップ出演の第76回カンヌ映画祭オープニング作品『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人』、来年2月日本公開
マイウェンが監督・脚本・主演を務め、ジョニー・デップが共演する映画『Jeanne du Barry』(原題)が、邦題を『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人』として、2024年2月2日より全国公開されることが決定。併せて場面写真が解禁された。
【写真】ヴェルサイユ宮殿の回廊にてルイ15世(ジョニー・デップ)とジャンヌ(マイウェン)が向き合うカット
本作は、18世紀のフランス・ヴェルサイユの宮廷を舞台に、59年間にわたりフランス国王に在位したルイ15世の最後の愛人となったデュ・バリー夫人ことジャンヌ・デュ・バリーの波乱に満ちた生涯を描いた歴史エンターテインメント作。シャネルが本作のためにデザインした衣装を提供、ヴェルサイユ宮殿にて大規模撮影が敢行された。
本年度カンヌ国際映画祭ではオープニング作品としてワールドプレミア上映され、上映後には7分間のスタンディングオーベーションが巻き起こり、デップが涙したことも話題に。デップが自身初の全編フランス語で挑んだのは、フランス国王史上一の美男子にして問題児、“最愛王”の異名をもつルイ15世。何かと世間をにぎわすデップが、正真正銘の歴史的スキャンダルを起こしたフランス国王を演じた。
本国では5月に公開され、フランス映画初登場No.1ヒット、4週連続トップ10入りを果たし、75万人を動員、興行成績約10億円の大ヒットを記録した(5月17日~7月11日Box Office Mojo調べ)。
貧しいお針子の私生児として生まれ、売春婦同然の生活を送っていたジャンヌ(マイウェン)は、類いまれな美貌と知性で貴族の男たちをとりこにし、社交界の階段を駆け上がっていく。ついにヴェルサイユ宮殿に足を踏み入れたジャンヌは、時の国王ルイ15世(ジョニー・デップ)と対面を果たす。2人は瞬く間に恋に落ち、彼女は生きる活力を失くしていた国王の希望の光となっていく。そして、国王の公式の愛人となったジャンヌ。しかし、労働階級の庶民が国王の愛人となるのはヴェルサイユのタブー。さらに堅苦しいマナーやルールを平気で無視するジャンヌは宮廷一の嫌われ者となってしまい、王太子妃マリー・アントワネットも彼女を疎ましく思うのだった…。
監督と脚本を手がけ、自ら主人公のジャンヌ・デュ・バリー役を演じたのは、カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した『パリ警視庁:未成年保護特別部隊』(2011)、『モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由』(2015)の監督で知られるマイウェン。本作が7本目の監督作となり、約20年前から制作を望んでいた「デュ・バリー夫人」の生涯を念願の映画化。豪華なロケーションやセット、衣装にも一切妥協なしの歴史大作を完成させた。
場面写真が捉えるのは、最愛王と呼ばれた男、ルイ15世にふんしたジョニー・デップの目隠しされた横顔。愛人との戯れや趣味の狩りに夢中で、政治に興味がなかったと言われる国王だが、ジャンヌ・デュ・バリーへの盲目の愛を表現するかのようなカットだ。
そして、もう一点はヴェルサイユ宮殿の回廊にてルイ15世とジャンヌが向き合うカット。互いに黄金の衣装をまとった2人は愛の目線を送り合うが、後ろに立つ宮廷の人々の目はどこか冷ややかだ。この後、2人が迎えるのは、ハッピーエンドか、バッドエンドか…。
映画『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人』は、2024年2月2日より全国公開。