岡本圭人、『Le Fils 息子』で父・岡本健一と再び親子役で共演! 若村麻由美主演『La Mere 母』と同時上演決定
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フランス演劇界を牽引する劇作家フロリアン・ゼレールの舞台『La Mere 母』『Le Fils 息子』が、4月の東京芸術劇場を皮切りに、6月まで全国各地で巡演されることが決定した。若村麻由美、岡本圭人、岡本健一が全く異なる2作品に同じ役名(母×息子×父)で出演する。
【写真】若村麻由美&岡本圭人&岡本健一が家族の在り方を演じる! 若村麻由美主演『La Mere 母』公演ビジュアル
本作はフランス演劇界を牽引する劇作家フロリアン・ゼレールによる舞台・家族三部作の二作品。
『La Mere 母』は、ゼレールが『Le Pere 父』、『Le Fils 息子』の執筆に先立って、彼が31歳の時に3部作の最初に書いた作品。2010年に本国パリで初演され、その後、さまざまな国での上演を経て、最近ではフランスが誇る名女優イザベル・ユペールの主演でブロードウェイでも上演されて大きな話題となった。
『Le Fils 息子』は、フランス演劇界で最高の栄誉とされるモリエール賞を受賞するなど高い評価を受け、ロンドンのウエストエンドなど世界13ヵ国以上で上演されました。2022年にはハリウッドでゼレール自身の監督によりヒュー・ジャックマン、ローラ・ダーンの出演で映画化、23年に日本でも公開された。
演出は、緻密に人間の本質を描き出す演出力に定評のあるラディスラス・ショラー。フランスオリジナル版も手掛け、19年に上演された『Le Pere 父』、21年の『Le Fils 息子』で演出を務めたショラーは、家庭内で起こるメンタルな病の諸相に新たな視点で迫り、話題に。シビアな現実を描きながらも、洗練されたスタイリッシュなステージを創造するショラーが日本人の実力派キャスト・スタッフとタッグを組んで、どのように表現するのか、期待が高まる。
演出家ラディスラス・ショラーからのラブ・コールを受けて、日本初演となる『La Mere 母』では若村麻由美が主演し、母を演じる。『Le Pere 父』『Le Fils 息子』『La Mere 母』の3作品にアンヌ役で出演し、『Le Pere 父』ではこのアンヌ役で第27回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞した若村。
息子ニコラ役は、『Le Fils 息子』で初舞台を踏んだ岡本圭人。一流の演出家たちとタッグを組んでの数々の大作舞台、映像作品への出演経験を重ねて、着実に舞台俳優としての力をつけてきた。
父ピエール役には、第26回読売演劇大賞最優秀男優賞、第45回菊田一夫演劇賞、第55回紀伊國屋演劇賞など数々の演劇賞を総なめにし、舞台俳優として高い実力をもつ岡本健一。昨年は30年間活動を休止していた男闘呼組を再結成し、全国21都市でツアーを実施。俳優としての円熟期を迎えた彼が演劇というホームグラウンドでどんな姿を見せてくれるか。
そして、父・ピエールの再婚相手ソフィア役とニコラの恋人エロディ役に伊勢佳世、『Le Fils 息子』では医師役に浜田信也、看護師役に木山廉彬が出演する。
岡本圭人は「一人でも多くの方々を救えるように、信頼するキャスト・スタッフの皆様と共に、稽古を重ね、フロリアン・ゼレールの2作品を皆様に届けられる日を心待ちにしています」とメッセージを。
若村は「今回日本初演の『La Mere 母』のように子離れをする難しさは万国共通なのかもしれません。日本にも「空の巣症候群」という言葉があるのを初めて知りました。自分の居場所とは。生きる甲斐とは。稽古を前に、再会するメンバーと新たな扉を開けるトキメキでいっぱいです」と期待を寄せる。
岡本健一は「この特別な二作品は、観た方の感情を揺さぶる、とてつもなく凄い作品になることを確信していますので、是非、劇場で観て感じて欲しいと心から願っています」と言葉を寄せた。
舞台『La Mere 母』は、東京芸術劇場 シアターイーストにて4月5日~29日、『Le Fils 息子』は東京芸術劇場 シアターウエストにて、4月9日~30日上演。以降、鳥取、兵庫、富山、山口、高知、熊本、松本、豊橋にて巡演(※熊本、松本は『La Mere 母』のみ)。
キャスト、演出家のコメント全文は以下の通り。