杉咲花主演、柚月裕子による異色の警察ミステリー小説『朽ちないサクラ』が映画化! 6.21公開
関連 :
杉咲花を主演に迎え、柚月裕子による異色の警察ミステリー小説を映画化した『朽ちないサクラ』が、6月21日より全国公開決定。ティザービジュアルが解禁された。
【写真】杉咲花、『市子』監督からの手紙に思わず涙「誰かハンカチください」
原作は、「孤狼の血」「佐方貞人」「合理的にあり得ない」など数々のシリーズが映像化されている、大藪春彦賞作家の柚月裕子による同名小説(徳間文庫)。県警の広報職員という、本来は捜査する立場にないヒロインが、親友の変死事件の謎を独自に調査し、事件の真相と、次第に浮かび上がる“公安警察“の存在に迫っていく異色の警察小説だ。続編『月下のサクラ』と合わせて累計27万部を刊行する人気シリーズとなっている。
主人公の県警・広報職員26歳の森口泉を演じるのは、『市子』『52ヘルツのクジラたち』『片思い世界』と主演が続き、若手随一の演技派として絶大な信頼を集める杉咲花。単独主演作となる本作では、“事務職のお嬢ちゃん”が自責と葛藤を繰り返しながら、強さを手に入れていく姿を繊細な演技で体現し、観客の目を釘付けにする。
杉咲は「この物語は、ひとりの人物の失敗から始まります。私はその出来事に温もりの眼差しを向けることはできないけれど、失敗に向き合い、責任を取ろうとする姿を見捨ててはいけないと思いました。“再生を見守る”という世の中のあるべき姿のひとつとして、この映画に関わる価値を感じ、緊張を抱きながら演じました。いつの日か失敗してしまったことのある誰かにも、他者の失敗を許してあげられない誰かにも、この映画が届いてほしいです」とコメントをしている。
メガホンをとる原廣利は、『帰ってきた あぶない刑事』(5月24日公開)の監督に抜てきされた注目株。『ウツボラ』(WOWOW)や撮影監督も務めた『日本ボロ宿紀行』(テレビ東京)など多くのドラマ作品を演出し、長編映画は本作が第2作となる。警察✕ミステリー✕サスペンスという王道のエンタテインメントに洗練されたノワールの味付けを施し、主人公が己の正義感に目覚めていく成長譚として見事に仕立てている。
原監督は、「撮影したのは去年の春に差し掛かる頃でした。タイトルにある通り『サクラ』がキーワードになってきます。『正義』とは一体何か? それぞれの『正義』が交錯する時に、サクラを魅せることで物語の骨格を表現したい。スタッフ・キャストと共に考え、アイディアを出し合い、全力で撮影していきました。森口泉を演じる杉咲花さんの真っ直ぐ真相を見つめる眼は、僕自身何度も鳥肌が止まりませんでした」と語る。
今回作品情報と合わせて、ティザービジュアルが解禁された。ビジュアルでは、本作の重要なシーンが撮影された川に、真っ赤なワンピースを着た杉咲演じる泉が素足のまま凛(りん)と佇(たたず)む。背景には、タイトルにもある「サクラ」が満開に美しく咲き誇る。そしてその様子が水面に静かに映り込み、本作の主人公の美しさと儚さ、そして内に秘めた強さを合わせ持つ姿を印象的に表現したビジュアルとなっている。撮影は、2023年3月ロケ地にて、満開を迎えた本物の桜と晴天が広がる奇跡的なシチュエーションが重なるもとで行われた。
映画『朽ちないサクラ』は、6月21日より全国公開。
※原作者・柚月裕子のコメント全文は以下の通り。