柴咲コウ主演、日仏共同製作のリベンジ・サスペンス『蛇の道』6.14公開 黒沢清監督「最高傑作ができたかもしれない」
柴咲コウが主演し、黒沢清が監督・脚本を務める日仏共同製作映画『蛇の道』が、6月14日より全国公開されることが決まった。併せてメイキング映像、本編映像が解禁となった。
【写真】黒沢清監督「最高傑作ができたかもしれない」『蛇の道』メイキングカット
本作は、1998年2月21日に日本で劇場公開されたサスペンス映画『蛇の道』を、黒沢監督初の試みとしてセルフリメーク。今回解禁されたメイキング映像の中で、監督自身が「僕のこれまでのキャリアの中で最高傑作ができたかもしれない」と語る、最新作にして黒沢監督の真骨頂ともいえる作品として完成した。フランスの映画制作会社CINEFRANCE STUDIOSとKADOKAWAによる日仏共同製作となる。
主人公の精神科医・新島小夜子役を演じるのは柴咲コウ。他人の復讐(ふくしゅう)に協力する謎に包まれた精神科医という難しい役どころを演じる。一方、殺された娘の復讐に燃える男・アルベール役を演じるのはフランスの俳優ダミアン・ボナール。
全編フランスロケ、フランス語にて撮影され、撮影の約半年前から仏語のレッスンを受け臨んだという柴咲。今回の主演オファーに対し、「なぜ私なのだろう、フランス語も話せないのに」という驚きと同時に「黒沢 清監督とお仕事がしたかったこと、それにプラスしてフランスや仏語に魅力を感じ、ずっと深く触れたかったという個人的な理由も絡み、前のめりでお引き受け致しました」と意欲あふれる思いを寄せた。
この度解禁となった本編映像は、柴咲演じる精神科医・小夜子がパリの街を歩くシーンから始まる。彼女が向かう先には、娘を何者かに惨殺され復讐に燃える父アルベール(ダミアン・ボナール)の姿が…。柴咲のフランス語は新鮮でありながら、観客を自然に物語の中へ導いていく—。
監督が柴咲について「彼女の鋭く妖しい眼差しと、野獣のような身のこなしが、この映画をオリジナル版にもましてミステリアスで深みのある作品に格上げしてくれました」とコメントを寄せたように、アルベールの復讐を手助けする小夜子の読み取ることのできない無機質な表情の中に、時折り鋭いまなざしがうかがえる。美しいフランスのロケーションと同時に、えたいの知れない緊張がラストまで続く。娘を殺害された父。その復讐に手を貸し、真相をともに追い続ける精神科医。類を見ないほどの徹底的な復讐の最後に待つものはいったい何なのか。
映画『蛇の道』は、6月14日より全国公開。
※スタッフ・キャストコメント全文は以下の通り。