ある男の不審死を追う刑事が辿り着いた、おぞましい光景とは――50年前の衝撃作『ソイレント・グリーン』本予告解禁
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リチャード・フライシャー監督による映画『ソイレント・グリーン 《デジタル・リマスター版》』より、本予告が解禁。また、本作に心奪われた各界の著名人から絶賛コメントが到着した。
【動画】今見ると他人事とは思えない――? 『ソイレント・グリーン』本予告
本作は、チャールトン・ヘストンを主演に迎え、リチャード・フライシャー監督が1973年に発表した衝撃作。人口爆発を起こしたニューヨークを舞台に、環境破壊、資源枯渇、食糧難にあえぐ地球を描く。
爆発的な人口増加により人々に住居もなく、急激な気候変動による環境破壊で熱波にさらされるニューヨーク。食料難は状態化しており超格差社会に生きる人々は、無為に街中をうろつき、ただ週に一度政府から配給される「ソイレント」なる栄養食品を待つばかりの日々を送っている。そんな中、究極の栄養食を謳う新製品「ソイレント・グリーン」を発表したばかりのソイレント社幹部サイモンソンが、何者かに殺害される。殺人課の刑事ソーンが事件の捜査を開始するが…。
今回解禁となった本予告は、究極の栄養食「ソイレント・グリーン」を発表したばかりのソイレント社幹部・サイモンソンがゴージャスな部屋で不審な死を遂げているシーンから始まる。暗殺を疑う刑事ソーン(チャールトン・ヘストン)は、老人ソル(エドワード・G・ロビンソン)の力を借りたり、時に荒々しい手を使い事件の真相を探っていくのだが…。
工場へと忍び込んだソーンに不意を突かれた従業員は、ソイレント・グリーンが大量に流れるベルトコンベアへと垂直落下。派手なアクションシーンも詰め込まれ、手に汗握る展開に期待が高まる映像となっている。
あわせて、この衝撃作に心奪われた各界の著名人から絶賛の声が到着した。『ベルサイユのばら』でも知られる漫画家・声楽家の池田理代子は「人類への衝撃的な警告となっている映画」と語り、政治学者の栗原康も「このディストピアはぼくらの現実そのもの」と、他人事とは思えないほど”今の地球”をとらえた物語であるということを強調する。
さらに、映画監督の黒沢清は「こういうバランスの映画、他に見たことない」、ミュージシャンのジム・オルーク「真の偉大な映画監督」、中原昌也「フライシャーの映画はデカいスクリーンで絶対観なきゃダメ」と、リチャード・フライシャーへの熱意が感じられる言葉が寄せられた。漫画家のやしろあずき、ライターでイラストレーターのレイナスからはイラストも到着。不穏な空気を常に纏っている本作の魅力を独自の視点で描いている。
映画『ソイレント・グリーン 《デジタル・リマスター版》』は、5月17日より全国順次公開。
※各界著名人のコメント全文は以下の通り。