北大路欣也、名取裕子と39年ぶり共演へ! 『さすらい署長』シリーズ第17弾、6.24放送決定
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■北大路欣也
この作品をやらせていただくと聞いたら、「今度はどこに行けるんだろう?」とワクワクする気持ちがあります。今回は、富山の大牧に決まって、高岡・南砺地域を回ると聞いて、大変な時期にお邪魔するわけだから心配はあったんですが、皆さん快く支えてくださいました。地域の方々の想いも作品に絶対に乗ると思うので、そういう力もいただいて17弾まで続けることができました。
事件を解決するというのが1つのテーマになっていますが、人間が人間を裁いて、全ての解決っていうのは難しいと思うんです。ただ、軌道を外した人間を軌道に戻すために最善の力を尽くす。これ以上大きな傷にならないようにストップさせる。それが風間昭平の仕事だと思います。
今回は田中健さんと名取裕子さんと久しぶりに仕事をさせていただきました。名取さんは初めてご一緒した頃から光り輝いていました。今もちっとも変わらない!
名取さんの演じる上宮千代子という役は、大変厳しい人生を送っているが、一歩一歩それを乗り越える。「いろんな人に助けられてこの峠を乗り越えることができたんだ。これからも生きていきたい」という想いを風間は直接聞くわけです。このセリフを聞いたとき、今回、このドラマの大きなポイントだなと思いました。千代子さんの言葉を聞いて、風間も未来をもらったような、そんな感じがします。そういう1つの大きなドラマの流れを、見てくださる皆さんに感じ取っていただければ最高に嬉しいですね。
スタッフ、共演者、みんなで一生懸命作り上げた作品なので、ぜひ期待していただきたいし、見ていただきたいし、感動もしていただきたいと思います。本当に、皆さんが応援してくださるおかげでここまで続いているので、感謝の気持ちでいっぱいです。どうぞよろしくお願いします。
■名取裕子
北大路さんとご一緒できること、来たことのない大牧温泉まで来られること、信頼している鈴木監督ということで、「ぜひ、参加させていただきたい!」と思いました。楽しかったし、久しぶりにドラマを撮ったという感じがしました。
北大路さんと一緒にお仕事をするのが40年近くぶりですが、変わらないですね。唯一無二の大きさと、明るさ、深さ、きれいな瞳、パワーも全然変わらない。大きな掌でお芝居させていただいた感じです。
いつも演じる時には追い詰めて捕まえるほうの役ばっかりやっていたので、今回はあんまりない役で…監督とも相談して色々と演技プランを考えました。とても楽しかったですね、ちょっと怪しい感じとか。
何度もご一緒している高橋和也君が夫の役で、田中健さんや金田明夫さん、相島一之さん、長谷川朝晴さんなど、共演者がとてもなじみ深い方たちばかりで安心しました。絡みのない方もいらっしゃるんですが、居心地のいい空間でしたね。
旅情と人情の両方をドラマで楽しめるっていうのが、今はとっても少なくなっているので、大人の方に安心して両方を楽しんでいただけるドラマになっていると思います。「人を想い合って、心の再生をしながら辛い思いを乗り越えていかなくちゃ」「こんなに美しい里があるんだったら、ぜひ行ってみたいな」この両方をかなえてくれる。人の心のあったかさを信じたい。日本の美しさを追体験して行ってみたい、行ってみようと思える気持ちを前向きに持っていただけるようなドラマだと思うので、ぜひ、ご覧いただけたらなと思います。
■プロデューサー・山鹿達也(テレビ東京 配信ビジネス局ドラマ室)
北大路欣也さん主演の人気シリーズの最新作です。2003年に第1作が放送されて20年以上愛されてきました。
「さすらい署長」シリーズの魅力は、北大路欣也さん演じる風間署長が風光明媚な自然と地元の人たちと触れ合い、難事件を解決する謎解きだけでなく、その裏にある人間の業に迫るヒューマンドラマにあります。今回は富山県に赴任した風間署長が、大牧温泉で邂逅を果たした大女将・千代子(名取裕子さん)により、不可解な連続殺人事件に巻き込まれ、その裏に隠された人間ドラマを紐解いていきます。北大路さんと名取さんのやり取りは絶妙で素敵です。
よそ者・風間署長が変化をもたらす地元刑事たちの葛藤と事件の謎解き、そして大人のドラマを、美しい富山の自然と共に楽しんでいただけたらと思います。
震災から立ち直る北陸の人たちに少しでもエールになればと思い、スタッフ、キャスト一同、制作しました。ご期待ください。