人類初“月面着陸”への思いのせて、アポロ11号発射へ――『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』ファイナル予告解禁
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スカーレット・ヨハンソン、チャニング・テイタム、ウディ・ハレルソンが初共演する映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』より、ファイナル予告が解禁された。
【動画】映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』ファイナル予告
人類最大の偉業のひとつといわれるアポロ11号の月面着陸。その歴史的瞬間はテレビで全世界に生中継され、人間が<リアル>に月の上を歩く映像を見た当時の人々は興奮し胸を熱くした。しかし後に、その映像や写真は実は「偽物<フェイク>だったのでは?」という説が流れ、マスメディアをにぎわせた。
そのウワサをヒントにして生まれた本作は、月面着陸55周年を機に、アポロ11号の月面着陸の舞台裏を描くエキサイティングな人間ドラマ。監督のグレッグ・バーランティは「本作は人間が月に行ったことがなぜ重要なのかを描いている。人類史上最も有名な瞬間の一つを偽るという映画を作るのであれば、人類の歴史における真実の瞬間をとてもリアルに感じさせなければならない」と語っている。
完全オリジナル脚本に惚れ込んだスカーレット・ヨハンソンがプロデューサーに名を連ね、『ザ・ロストシティ』のチャニング・テイタム、『ヴェノム』のウディ・ハレルソンら豪華キャストが実現した。
ファイナル予告は、「アポロ11号へ成功を祈る」という声と共に、発射を待つアポロ11号の姿をとらえたシーンから始まる。計画を率いるのは、実直なNASAの発射責任者コール(チャニング)。「この国家プロジェクトでアメリカ人を月に立たせる。人類初の偉業だ」とアポロ計画を成功に導こうと熱弁するコールの声が、NASA職員たちの心を奮い立たせ、重大ミッションに向かう宇宙飛行士3名に盛大な拍手が送られる。
そんな光景を「ビートルズより有名になる」と見守るのは、PRマーケティングのスペシャリスト、ケリー(スカーレット)。人類初の偉業達成に向けて発射を待つアポロ11号のカウントダウンが続く中、政府関係者のモー(ウディ)は「世界中が注目している。極秘で準備を進めてくれ。“もう1つ”の月面着陸を」とケリーに極秘ミッションを発令する。「フェイク映像を作る?」とケリーは耳を疑うが、モーは「失敗は許されない。アメリカの威信がかかっている」と言い切る。
1969年当時、宇宙開発競争は熾烈を極めていた。第二次世界大戦後、米ソは冷戦時代を迎え、1955年にベトナム戦争が勃発。二大国の代理戦争だと称されるほど両国の関係性は悪化していた。そんな中、宇宙技術の開発で技術力の優位性を示すために、米ソ間の宇宙開発競争が更に加速していった。1961年にはソ連のガガーリンが世界初の有人宇宙飛行に成功。後塵(こうじん)を拝したアメリカは「アポロ計画」を推進し、世界の覇権を懸けて人類初の“月面着陸”成功を目指していたのだ。
そんな時代背景から、フェイク映像の制作が実施されることに。「フェイクなんてやめろ!今までの努力がすべて水の泡だ」と反対するコール、過去の発射失敗の衝撃シーンやNASAに作られた月面のセット、船内に乗り込む飛行士たちの映像などが映し出されていく。「上からの命令は絶対だ。月への競争だけじゃない。世界の覇権をかけた争いだ」と威嚇するモー。計画成功に向けて一丸となったNASAの職員、フェイク映像を依頼されたPRのプロ、そして政府関係者。それぞれの想いが交錯し、全世界が注目する中、遂にアポロ11号が発射。壮大なスケールの予告となっている。
映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』は、7月19日より全国公開。