原作・山崎豊子×主演・北川景子『花のれん』に甲本雅裕・泉ピン子・玉山鉄二ら出演決定!
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■馬場園梓(お梅役)
私は吉本興業所属の芸人なので、創業者・吉本せいさんがモデルとなった物語に出演させていただくのはとてもうれしかったですね。ゼロからどころか、マイナスの状態から女手ひとつで会社を立て直していくのは本当にスゴイ。その主人公を陰で支える重要な役割を演じさせていただけて感慨深いです。私が演じるお梅は久男くんを息子のように大切に思い、多加さんのことも慕い、家族の一員として支えていきます。今は信頼関係が希薄な時代ですが、血の繋がりがなくても人生をかけてこの一家を支えようという関係性が熱く、素敵な絆だなと思いました。
現場では、北川さんが美しすぎてついつい凝視してしまい、ドライアイになってしまいました(笑)。北川さんは透明感があり、髪型や着物を少し変えるだけで、どんな年齢でも変幻自在に演じられるんです。しかし、私の現在の素材では20代を演じるのは無理…。なので、冒頭の21歳のシーンでは、メークさんにこっそりチークを借りました(笑)。この『花のれん』は一度きりの人生をどう生きるのか、自分は何に人生を打ち込むのか、改めて考えさせられる、生きるヒントとなる作品だと思います。
■渋谷凪咲(おしの役)
今回、このような素敵な機会に参加させていただけることを、心よりうれしく思いました。私が演じるおしのは許されない立場だとは思いますが、芸者としてまだ一人前になる前の、あどけなさの残る少女と女性のちょうど間の時期に吉三郎さんと出逢ってしまったため、本気で恋をしてしまう、真っ直ぐでピュアな心を大切にしました。
北川景子さんがとても気さくに話しかけて下さり、いつも旦那さまと一緒にバラエティーを見て笑って下さっているというお言葉をかけていただき、一気に緊張の糸がほぐれて心と頬がとろけました。
私はこれを機に、『花のれん』を拝読させていただきました。当時の時代背景の中で、女性として商売人として母として生きていく覚悟と信念に感銘を受け、同時にいま学べたことに感謝しました。私と同世代の方々にも、この時代や作品から伝わるパワーを受け取っていただけたらうれしいです。