<アカデミー賞>『ANORA アノーラ』が作品賞に輝く! ストリップダンサーと御曹司の恋の行方を描く

日本時間3月3日、第97回アカデミー賞授賞式が米ロサンゼルスのドルビー・シアターにて開催され、ショーン・ベイカー監督による『ANORA アノーラ』が作品賞に輝いた。
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『ANORA アノーラ』は、自らの幸せを勝ち取ろうと全力で奮闘する、ロシア系アメリカ人の若きストリップダンサー、アノーラの等身大の生きざまを描いた作品。第77回カンヌ国際映画祭にて最高賞のパルムドールを受賞。本年度のアカデミー賞では、作品賞と監督賞を含む6部門にノミネートされた。
ベイカー監督は、2000年に監督&脚本を手掛けた『Four Letter Words(原題)』でデビュー。以来、20年に渡って監督・脚本家・プロデューサー、編集者としてインディペンデント映画を手掛け、高い評価を得てきた。その作風は、セックスワーカーやシングルマザーらアメリカ社会の「声なき声」を、丁寧に、そしてチャーミングに紡ぐことで知られる。『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』(2017)は第70回カンヌ国際映画祭監督週間でプレミア上映され、ウィレム・デフォーが第90回アカデミー賞助演男優賞にノミネート。『チワワは見ていた ポルノ女優と未亡人の秘密』(2012)は第28回インディペンデント・スピリット賞ロバート・アルトマン賞、『Take out(原題)』(2004)と『Prince of Broadway(原題)』(2008)は共にインディペンデント・スピリット賞のジョン・カサヴェテス賞を受賞している。
NYでストリップダンサーをしながら暮らす“アニー”ことアノーラは、職場のクラブでロシア人の御曹司、イヴァンと出会う。彼がロシアに帰るまでの7日間、1万5千ドルで“契約彼女”になったアニー。パーティーにショッピング、贅沢三昧の日々を過ごした二人は休暇の締めくくりにラスベガスの教会で衝動的に結婚。幸せ絶頂の二人だったが、息子が娼婦と結婚したと噂を聞いたロシアの両親は猛反対。結婚を阻止すべく、屈強な男たちを息子の邸宅へと送り込む。ほどなくして、イヴァンの両親がロシアから到着。空から舞い降りてきた厳しい現実を前に、アニーの物語の第二章が幕を開ける…。
<第97回アカデミー賞作品賞:候補一覧(★が受賞作品)>
★『ANORA アノーラ』
『ブルータリスト』
『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』
『教皇選挙』
『デューン 砂の惑星PART2』
『エミリア・ペレス』
『アイム・スティル・ヒア』
『Nickel Boys(原題)』
『サブスタンス』
『ウィキッド ふたりの魔女』