SUPER EIGHT・安田章大主演! 唐十郎の初期作品『アリババ』『愛の乞食』を“関西弁”で再解釈し2作連続上演

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SUPER EIGHT・安田章大が主演を務める舞台、Bunkamura Production 2025『アリババ』『愛の乞食』が、8月より東京・福岡・大阪・愛知にて2作連続上演されることが決定。安田の役ビジュアルとともに、キャストが発表された。
【写真】安田章大をはじめ、壮一帆、伊東蒼、伊原剛志、風間杜夫らが出演! キャスト陣
初演から50年以上受け継がれる唐十郎初期の戯曲『アリババ』『愛の乞食』。唐が旗揚げした劇団「状況劇場」によって、『アリババ』は1966年、『愛の乞食』は1970年に初演され、現実と幻想、現在と過去が溶け合うそれぞれの物語は、叙情的に紡がれる言葉の数々で、人々の中に眠る普遍的なロマンを呼び起す。通い慣れた街、見慣れた景色が唐のフィルターを通して掘り起こされ、現代に生きる人々に活力と希望を与える作品としてよみがえる。
演出を務めるのは、新宿梁山泊主宰の金守珍(きむ・すじん)。唐十郎と蜷川幸雄の両虎を師とし、アンダーグラウンド演劇に真正面から取り組んできた金は、Bunkamuraシアターコクーンで、蜷川幸雄の遺志を継ぎ『ビニールの城』(2016年)の演出を手掛け、多くの観客を魅了し見事その使命を果たした。その後『唐版 風の又三郎』(2019年)、『泥人魚』(2021年)と、次々と唐の名作を喧騒の野外テントから広壮な劇場空間に甦らせ、アングラの醍醐味の猥雑さと詩情豊かで幻想的な唐の劇世界を美しく昇華させた。
そして2023年、野外テントの聖地・花園神社を有する新宿のTHEATER MILANO‐Zaで上演した『少女都市からの呼び声』は金らしい爆発的なエネルギーを内包した独創的な演出が記憶に新しく、アングラ演劇のさらなる躍進を予期させる瞬間でもあった。
その歩みを止めることなく、今作では唐の初期作品2作を初の全編“関西弁”で連続上演。唐の独特な世界観を関西弁で再解釈することによって、新たな視点で戯曲の力を引き出し、アングラ演劇を次世代へつなげていく。さらに金自身は6月に新宿梁山泊主催のテント公演でも同演目を演出・上演する。
主演を務めるのはSUPER EIGHTの安田章大。2023年に主演した『少女都市からの呼び声』で初めて唐作品に挑戦し、根底に流れる唐十郎の精神を見事に体現した安田は、今年6月に新宿・花園神社境内に特設される野外テントで『アリババ』『愛の乞食』に出演することが決定している。
同じ演目でありながら、8月に世田谷パブリックシアターで上演する本公演ではあえて全編“関西弁”で演じ、関西出身の安田が持つ言葉の感覚を通じて、唐が紡いだ叙情的な台詞の数々を新たなアプローチで届ける。
そして共演には、元宝塚歌劇団雪組トップスター・壮一帆のほか、伊東蒼、彦摩呂、福田転球、温水洋一、伊原剛志、風間杜夫が名を連ね、美しさと猥雑さが混在する唐ワールドを体現するに相応しい個性豊かな俳優陣がそろった。なお、伊東、伊原は『愛の乞食』のみ、風間は東京公演・福岡公演の『アリババ』のみの出演となる。
安田は「唐さんの戯曲を関西弁。賛否両論が出ることを承知で皆さんと挑ませて頂きます。唐さんの中に答えはあっても、唐さんが戯曲への理解を他者に委ねてくださっていたからこそ、この展開は産まれたものです。関西弁の唐十郎戯曲『アリババ』、『愛の乞食』。人情味と親近感をうまく表現できる関西弁を活かして役者全員で唐さんの脳を泳いできます。共に泳ぎ倒してくだされば幸いです」とコメントしている。
Bunkamura Production 2025『アリババ』『愛の乞食』は、東京・世田谷パブリックシアターにて8月~9月、福岡・J:COM北九州芸術劇場にて9月、大阪・森ノ宮ピロティホール、愛知・東海市芸術劇場にて10月上演。
演出・金守珍、キャストのコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
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