ケヴィン・スペイシーが約10年ぶりにカンヌに復活 チャリティガラで生涯功労賞獲得

性的暴行やセクハラの訴訟で無罪を勝ち取ったケヴィン・スペイシーが、amfARガラでホストを務めた2016年以来、およそ10年ぶりに、カンヌ国際映画祭にカムバックを果たすことがわかった。
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2度のオスカー受賞を誇るケヴィンは、#Me tooのムーブメントが始まった2017年、『スター・トレック:ディスカバリー』などに出演するアンソニー・ラップから、14歳の時に性的暴行を受けたと告発されたのを皮切りに、性的暴行やセクハラの告発が相次いだ。無罪を訴えていた彼に対し、2022年にニューヨークの裁判所はアンソニーに対する性的虐待がなかったと判断。また2023年には複数の男性に性的暴行をしたとして訴追されていたイギリスでも、9つの罪状について無罪判決が出ている。
Varietyによると、現地時間5月20日に開催されるベター・ワールド・ファンド・ガラにて生涯功労賞を贈られることとなり、18日にもカンヌ入りを果たしたようだ。ケヴィンは、現在カンヌで配給権の取引が行われている新作映画『The Awakening(原題)』に出演しており、製作のキャメロット・フィルムズによれば、「ゲリラマーケティング」の一環として同社がケヴィンをカンヌに招待、将来功労賞授与の流れとなったそう。当日は、レッドカーペットに登場する可能性もあり、注目を集めることになりそうだ。
同社のプロデューサーは、「多くの人が、彼のことを好きなので、好意的に捉えてくれる人が大勢出る事でしょう」とコメント。「逆に、異を唱える人もいるでしょうが、『彼は何をしているんだ』と言うような人が、彼がカンヌ入りした理由を知り、彼にセカンドチャンスを与えてくれたらと嬉しいです」と続けた。