ショーン・コムズ、裁判中のリアクションで判事に厳しく叱られる「決して受け入れられるものではない」

性的人身売買や恐喝などの容疑で逮捕、起訴され、現在米ニューヨーク・マンハッタンで裁判が行われているミュージシャンでラッパーのショーン・コムズ。裁判中、陪審員に向かって激しくうなづいて見せるなど、リアクションを取ったとして判事から警告を受けた。
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Varityによると、現地時間6月5日の昼休憩に、アルン・スブラマニアン判事がコムズの弁護士に対し、「陪審員に対し、顔の表情で訴えるべきではないと、これ以上ないほど明確に伝えました。質問中、そちらの依頼人が陪審員の方を見て激しくうなづいて見せる場面がありました」と指摘し、「決して受け入れられるものではない」と警告。「陪審員との交流を目論む行為は一切許されない」と指導し、これに従えない場合、コムズを法廷から排除する可能性があると述べたそうだ。
コムズは裁判中、おおむね冷静な態度を見せているが、元アシスタントのジョージ・カプランらによる証言の一部で、陪審員に向けてうなずいてみせる場面があったそう。また、傍聴席にいる一般に人々や報道陣に視線を向けるほか、家族や友人に感謝のしぐさを見せることもあったという。
なお、この日の法廷では、コムズの元恋人ブリアナ・ボンゴランが証言台に立ち、17階バルコニーで、コムズから押さえつけられたなどと証言した。この裁判では、他にも元恋人キャシーや、彼女の友人ケリー・モーガン、コムズの元個人秘書デヴィッド・ジェームズ、歌手のドーン・リチャード、コムズに雇われた男性セックスワーカーらが出廷し、コムズによる暴力を証言した。コムズはこれらの訴えを全て否定しているが、有罪判決を受ければ、終身刑が言い渡される可能性がある。