土屋太鳳、『盤上の向日葵』坂口健太郎が愛した物語のカギを握るオリジナルキャラクターに
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Q.本作への思い
「これを失えば生きる意味も失ってしまう」ほど魅了される世界に出会ってしまったら、それは幸せなのでしょうか。撮影からずっと、この問いが心に巡ります。掴みたいがゆえに壊れるもの、それを痛感する時間でした。
Q.坂口健太郎さんについて
演じていらっしゃる時は、魂が役と一緒に遠くへと漂っていくような、なんともいえない儚さを纏っていらっしゃるのですが、撮影が終わればスタッフさん方とコミュニケーションをたくさんとっていらして、本当に楽しいかたでした。すごく暑い夏だったのですが、その笑顔が向日葵のようにチームを牽引なさっていたと思います。
Q.渡辺謙さんについて
渡辺謙さんの作品を、どれほど繰り返し拝見したことか!!!プライベートな気持ちだけれど、その思いを伝えずにはいられませんでした。そんな話題にも笑顔で応えて下さり、私のライフステージが変化した後の状況も気遣って下さって、本当に懐の深い、素晴らしいかたでした。演技をご一緒した時間は、当然、一生の宝物です!
【原作者:柚月裕子コメント全文】
Q.映画化について 坂口健太郎さん、渡辺謙さんについて
とっても嬉しかったです。これまでにも映像化していただいた作品はありますが、小説や漫画、映画それぞれ面白さが違うものだと思っているので、映像も演技もとにかく楽しみで、すべてを監督にお任せしました。
坂口さんの桂介は苦しんで、追い詰められて、辛い、決断を迫られるような厳しい役どころで、ずっと感情を揺さぶられましたし、渡辺謙さんはもういるだけですごみがある。何もしゃべらなくて表情を少し変えただけでも東明を表していて、やっぱり役者さんってすごいなと思いました。
Q.映画版で脚色された奈津子という役、土屋太鳳さんについて
きっと映画を観ている方との心が一番近いキャラクターではないかなと思います。桂介を助けたい、桂介に幸せになってもらいたいと思うけど、どうにもできない。奈津子も桂介もお互いを大事に思っているけど一歩踏み出せない。
言葉は少なくても(坂口演じる)桂介とのやりとりがものすごく切なく、静けさの中に佇んでいるだけで、物悲しさを強く訴えかけてくるものがありました。土屋太鳳さんでなければ醸し出せない雰囲気で、土屋さんだから作り上げられたオリジナルの奈津子だったと思います。
Q.感想と観客へのメッセージ
涙がこらえられなくて、一言では言えない。面白い、引きつけられる。そして考えさせられる。色々な感情が胸に込み上げてきて、素晴らしいものを拝見した。すごく大切なものが込められている映画だと思いました。
映画を観た後に、必ず大切な何かを持ち帰ることができる映画だと思います。
壮大なひまわり畑と美しい景色と、そこでもがいてあがいて、前に進もうとするキャラクターの魅力。それを大きなスクリーンで、ぜひご覧になっていただきたいと思います。