『盤上の向日葵』坂口健太郎vs渡辺謙、魂の激突! 静寂の中で火花散る対局、本編映像解禁
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映画『盤上の向日葵』より、上条桂介(坂口健太郎)と東明重慶(渡辺謙)が、 魂の激突を繰り広げる対局シーンを収めた本編映像が解禁された。
【動画】『盤上の向日葵』本編映像<伝説の真剣師との約束>
本作は、2018年本屋大賞第2位となった柚月裕子の同名小説を実写化したヒューマンミステリー。
本作は釜山国際映画祭のワールドプレミアでひときわ大きな歓声を浴び、屋外メイン会場に集まった4500人もの観客からスタンディングオベーションを受けた。先日行われたジャパンプレミアでも、鑑賞者から「映画は俳優陣の細やかで深い感情表現に幾度も心揺さぶられた」「役者さん達の表情の演技が素晴らしかった」「坂口健太郎さん、渡辺謙さんをはじめとする演者陣の熱演に慟哭」などと、豪華キャストによる演技バトルに絶賛の声が飛び交っている。
いよいよ今週31日の公開が迫り注目が集まる中、この度、上条桂介と東明重慶が“真剣勝負”に挑む本編映像が解禁。
殺人事件の容疑者となった桂介は、天才棋士として輝かしい活躍をみせていたが、実は幼い頃から酒とギャンブルに溺れる父・上条庸一(音尾琢真)と極貧生活を送る壮絶な過去を歩んできた。しかしそんな“闇”に満ちた人生の中でも、桂介の将棋の才能を見抜き、親のように暖かく迎え入れた唐沢光一朗(小日向文世)や、桂介に静かな愛を注ぐ宮田奈津子(土屋太鳳)の存在によって、彼の人生に“光”が差す。
そして本編映像では、桂介の人生にかつてない情熱、そして深い絶望をもたらすことになる賭け将棋の真剣師・東明重慶が、勝負を仕掛ける。誘われた桂介は「のってやる」と力強い眼差しで答え、火花散る真剣勝負が繰り広げられる。
静寂の中で一つ一つの駒を力強く指し、魂と魂がぶつかり合う2人の姿からはただならぬ熱気が漂い、まさに“盤上の死闘”と呼ぶに相応しい白熱の真剣勝負に。桂介と東明、共に“将棋”に生きてきた2人。東明が「俺はダメだったが、お前ならプロになれる。プロになれ」と未来を託し、桂介は「約束する」とその想いを必死で受け取ろうと勝負に挑む。
本作では桂介と東明の対局をはじめ数多くの対局シーンが登場するが、大切にしたのは、将棋を知らない人も楽しめるように撮ること。撮影時、俳優の芝居をより力強くするため、将棋の駒の音は全部撮り直したという。桂介、東明、キャラクターごとに指し方も違うため、棋士たちの内に秘められた情熱や迷いを映し出す駒の動きにリアリティをもたらすべく、駒の音にこだわって撮影された。
東明は桂介と出会った瞬間から彼の才能にいち早く気付き、情熱や哀愁が漂うその姿に自分自身を重ね合わせ、強く惹かれていく。そして桂介もまた、東明の圧倒的な将棋の実力だけでなく、男のロマンに引っぱられていると熊澤尚人監督は分析している。
しかし桂介は、東明との交流を通じてこれまで経験したことのない情熱に突き動かされる一方で、深い絶望にも直面することに。互いの魂が交錯するその瞬間こそが本作最大の見どころとなっている。果たして2人の間に刻まれる重厚なヒューマンドラマの行方は。“生き切る”ことを貫く桂介の姿が、今の時代に生きる人々の背中を押す――。
映画『盤上の向日葵』は、10月31日より全国公開。

