ゼイン・マリク、ワン・ダイレクション時代に人種差別を受けていたと告白

ゼイン・マリクが、ワン・ダイレクション時代に人種差別を受けていたことを、新曲で匂わせた。
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PageSixによると、現地時間7月5日にゼインがインスタグラムを更新し、近々リリース予定だという新曲「Fuchsia Sea」の一部を公開。その中で、「追い詰められたけど、レンガに夢中だと思われた/会話を全て覚えている?/僕はあらゆる合意を意識してきた/彼らが高みを目指す間/僕は宇宙を旅していた/僕はコンサートへの改宗者であり、インフレのためにそうした。白人のバンドで一所懸命やったのに、彼らは今もアジア人を笑う」とラップしているそうだ。
ゼインは、パキスタン系の父を持つことで知られる。2010年にイギリスのオーデション番組「Xファクター」に出場し、サイモン・コーウェルの目に留まり、それぞれ個人で出場していたハリー・スタイルズ、ルイ・トムリンソン、ナイル・ホーラン、そして昨年亡くなったリアム・ペインさんとともにワンダイレクションを結成。2015年にゼインが脱退を表明したことをうけ、グループは無期限の活動休止に入っている。
イギリスの音楽業界におけるアジア人差別については、つい最近、オアシスを再結成したばかりのリアム・ギャラガーが、アジア系に対する差別用語をX(旧ツイッター)にて投稿し、謝罪を表明したばかり。ゼインはまた、2020年にBlack Lives Matter(黒人の命は大切)のムーブメントが起きた際も、Xにて人種差別反対を表明。「あらゆる差別的行為に深い悲しみを抱いており、黙っていることはできない」と綴っていた。
なお、公開されたのは曲の一部に過ぎないものの、ファンからはすでに好評を得ており、コメント欄には「あなたを心から誇りに思う」「最高で泣きそう」「ゼインが私の好きなジャンルをラップしている」などと反応が寄せられている。