板垣李光人&中村倫也が戦火の友情を描く 『ペリリュー ー楽園のゲルニカー』特報&ビジュアル解禁
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■板垣李光人(田丸均役)
終戦80年という節目の年にこの作品に携わり、田丸均という役に命を吹き込むことができる運命には、非常に大きな意味と責任を感じています。田丸は、遺族に向けて戦場での仲間の最期を記す「功績係」を担っています。自分もいつ死ぬかわからない状況の中、ついさっきまで言葉を交わしていた仲間の最期を綴る残酷さ。そしてそんな残酷な現実を時には、愛する人を待つ家族のために美しく仕立てなければならない。そんな田丸なりの、激しくも繊細な葛藤や感情を大切に描いていきたいです。
この作品に携わるにあたって、舞台となったペリリュー島にも伺いました。そこには教科書やテレビ、ネットからは感じることのできない、まさしくここで確かに苛烈な戦いが繰り広げられており、たくさんの方々が様々な想いと共に命を落とされたのだと、強く実感しました。その中には、自分とも歳が近い二十代の若者たちも沢山いたはずです。彼らの青春や人生に想いを馳せると、とても他人事とは思えません。
80年前も、2025年の今も、そしてこれからも。命の尊さは平等でありその尊厳は普遍的であると、そしてそれを我々は自分たちで大切にしていかなければならないのだと、この作品を観て少しでも感じていただけたら嬉しいです。
■中村倫也(吉敷佳助役)
太平洋戦争後の様々な場所で、終戦を知らず、潜伏を続けていた日本兵がいたことを僕は知っていました。しかし原作に触れて、こんなにも生々しくその日々を感じたことはありませんでした。またこれまでの人生で出会ってきた作品の中で、こんなにも「生きてくれ」と強く願った登場人物はいませんでした。
知ることから始まる、ということを、僕は知っています。そして学びは、それを肌で感じられた時により深く生まれます。終戦80年。当時を伝えられる人も減ってきている中で、この作品を通して多くの方がペリリュー島の日々を感じてもらうことはとても意義のあることだと思います。戦争という混乱の先に今生きている僕らが感じるべきことは何なのか。ぜひ劇場で、歴史の1日1日を体感してください。