三谷幸喜、四半世紀ぶり民放連ドラ脚本! 主演は菅田将暉 二階堂ふみ、神木隆之介、浜辺美波ら出演で10月スタート

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三谷幸喜が脚本、菅田将暉が主演を務めるドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』が、フジテレビ系にて毎週水曜22時に放送されることが決定。初回は10月1日。
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三谷幸喜が25年ぶりにゴールデン・プライム帯の民放連続ドラマの脚本を手がけることが決定。三谷は大河ドラマ『真田丸』(NHK)や『鎌倉殿の13人』(NHK)がヒットしたことも記憶に新しいが、民放GP帯連ドラの脚本を手がけるのは木曜劇場『合い言葉は勇気』(フジテレビ系)以来実に25年ぶり。23時台に放送されたシットコム(シチュエーション・コメディー)の連ドラ『HR』から数えても22年半ぶりとなる。
本作は1984年の渋谷を舞台にした青春群像劇で、三谷の半自伝的要素を含んだ完全オリジナルストーリーだ。1984年といえば経済の安定成長期からバブル経済期への移行期にあたる時代。数年後、日本は未曽有の好景気に溺れていく。「明日はもっと良くなる」と信じてやまず、大人たちは夜な夜な繁華街で羽振りよくお金をばらまいた。流行の最先端をいく渋谷は若者文化の中心地として活気づき、1973年に開業された「渋谷PARCO」や1979年にオープンした「SHIBUYA109」はカルチャーの発信地として多くの若者でにぎわった。手にスマホはなく、人々はいつも前を見ていた。
希望に満ち、好景気に浮き足立つ世相の一方で、渋谷の片隅にはまだ何者でもない若者たちの苦悩と挫折、時に恋模様もあった。栄光を追いかける者、恋に破れる者、迷惑で厄介な者、街を飛び出したい者…。一癖も二癖もあるがゆえ、不器用で生き方ベタ。端から見たら有象無象、でも本人たちは至って真面目で一生懸命! そんな“人間くさい”人たちが、目と目を合わせ、心と心を通わせ、時に激しく衝突しながらもエネルギッシュに生きた「1984年」という時代を、三谷ワールド全開で笑いと涙いっぱいに描いていく。
三谷は本作について「プレッシャーはたいして感じておりません。悩んだところで、自分に書けるものは高が知れていますから」としつつ「あの頃は僕だけではなく、時代が、この国そのものが、パワーと明るさに充ち満ちていた。みんなで、足並みを揃えて坂を登っていくそんな空気が、80年代の日本には確実にあった。あの時代そのものを描いてみようと思いました。誰もが夢に向かってがむしゃらに生きていたあの時代を。そんなドラマを書くことが出来たら、どんなにステキだろうか。どこまでも不安定な今の時代、不安を抱えて生きる人々へのエールや励ましになるのではないか、そんな気がしたんです」と、思いを語っている。
主演は菅田将暉。『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)以来3年半ぶりに連ドラ主演を務める。三谷作品初参加となった『鎌倉殿の13人』では源義経を熱演。義経の最期は今なお名シーンとして語り継がれており、細部まで練られた三谷のシナリオを菅田が見事に体現。“三谷×菅田”という比類無き才能が融合し“伝説のワンシーン”を作り上げた。
3年ぶり2度目となる“日本最高峰タッグ”が今作で描く主人公は、成功を夢見る演劇青年・久部三成(くべ・みつなり)。夢はある。だが、現実は甘くない。でも、決して諦めない-。熱気が立ち込める昭和後期の渋谷を舞台に、まだ何者でもない若者のくすぶり、情熱、苦悩、そして恋を、エネルギッシュに表現する。令和の若い世代から絶大な支持を誇る菅田が昭和後期の若者をどのように演じるのか、期待は高まるばかりだ。
菅田は「演者として、また一つ大きな試練を三谷さんより頂きました。震え上がっています」とコメント。「演出家の役だからか、お芝居との向き合い方も新鮮な毎日でした。鼓舞されているような、怒られているような。ただ間違いなく言えることは、みんなのお芝居を見ていて、とても楽しかった。その一点に、演者としてご褒美をもらったような気持ちになりました」と振り返っている。
主演の菅田のもとには、二階堂ふみ、神木隆之介、浜辺美波という超豪華な顔ぶれが集結! 二階堂はミステリアスなダンサー・倖田リカ(こうだ・りか)を、神木は“三谷青年”をモチーフにした新人の放送作家・蓬莱省吾(ほうらい・しょうご)を、浜辺は渋谷にひっそりとたたずむ八分(はっぷん)神社の巫女(みこ)・江頭樹里(えがしら・じゅり)を演じる。渋谷の喧噪(けんそう)に置かれた4人の男女が、夢を見たり、友情を育んだり、恋心に揺れたりしながら、無情にも時は静かに流れていく。二階堂、神木、浜辺はそれぞれ三谷脚本作品初参加となる。
メガホンをとるのは『コード・ブルー‐ドクターヘリ救急救命‐』シリーズ(フジテレビ系)をはじめ、『リッチマン、プアウーマン』(フジテレビ系)、『ブラックペアン シーズン2』(TBS系)など数々のヒット作品を手がけてきた西浦正記。プロデューサーは『監察医 朝顔』シリーズ(フジテレビ系)、『PICU 小児集中治療室』シリーズ(フジテレビ系)などの金城綾香と、『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系)、『新宿野戦病院』(フジテレビ系)などの野田悠介が務める。
ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』は、フジテレビ系にて毎週水曜22時放送。初回は10月1日。
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