『レンタル・ファミリー』森田望智ら追加キャスト一挙発表 東京国際映画祭でアジア最速上映も決定

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映画『ザ・ホエール』で第95回アカデミー賞の主演男優賞受賞に輝いた俳優ブレンダン・フレイザー主演の映画『レンタル・ファミリー』(2026年2月27日公開)の追加キャストが一挙発表され、板谷由夏や森田望智、真飛聖らが出演することが明らかに。さらに、10月27日から11月5日まで開催される、第38回東京国際映画祭のガラ・セレクション部門に正式出品されることも発表され、本作のアジア、日本最速上映となるアジアン・プレミアの開催も決まった。
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本作の主人公は、報酬を得て“家族”の役割を演じる俳優を派遣する「レンタル・ファミリー」会社で働くことになったアメリカ人中年男性のフィリップ。東京をはじめとした日本各地を舞台に、“レンタル・ファミリー”として出会う人々と交流を重ねる中で、少しずつ自らの人生に向き合い、生きる喜びを見出していく姿を描くハートフルなヒューマンドラマだ。
今回発表された追加キャストは、木村文、安藤玉恵、森田望智、篠崎しの(※「崎」は「たつさき」が正式表記)、板谷由夏、真飛聖。レンタル・ファミリー社の最年少スタッフで、社内のムードメーカー・光太役を演じるのは、NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』などの話題作出演で注目を集める木村。
フィリップの孤独を癒す存在であり、もう一つ意外な顔をもつLOLA役は、ヴィム・ヴェンダース監督作品『PERFECT DAYS』に出演し確かな演技力で注目を集める安藤が務める。レンタル・ファミリー社に白人男性の新郎役を依頼する女性・佳恵を演じるのは、Netflixのドラマ『全裸監督』シリーズで鮮烈なブレイクを果たし注目を集めた森田だ。
また、娘の受験のため、フィリップに父親役を依頼するシングルマザーの瞳役には、ドラマ『初恋の悪魔』(日本テレビ系)や『TOKYO VICE』シリーズにも出演する篠崎が決定。レンタル・ファミリー社の社長・多田の妻役は、近年では『夜明けまでバス停で』で日本映画批評家大賞・主演女優賞を受賞し、多彩な役柄をこなす演技派女優・板谷が務める。
そして、世の中から忘れられつつある老名優の父を気遣う娘・雅美役として、数多くの映画やドラマで幅広い役柄をこなし、舞台でも活躍する真飛聖が参加。
さらには、菅原大吉、原日出子、神野三鈴、宇野祥平、梅沢昌代といった実力派俳優も顔をそろえ、まさに日本が世界に向けてその魅力を発信するにふさわしいキャストが勢そろいした。
そのほか発表済みのキャストは、エミー賞ノミネート俳優・平岳大(『SHOGUN 将軍』)、山本真理(『PACHINKO パチンコ』『モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ』)、新鋭のゴーマン シャノン 眞陽、そして名優・柄本明(『シン・ゴジラ』『カンゾー先生』)。
監督は、長編デビュー作『37 セカンズ』でベルリン国際映画祭ほか世界中の映画祭で注目を集め、『Beef/ビーフ』『TOKYO VICE』などの話題作を手掛けてきたアメリカをベースに活躍する日本人監督のHIKARIが務める。
本作は第50回トロント国際映画祭でワールドプレミアを開催し、落ちぶれた元人気俳優フィリップを演じるブレンダンの繊細な演技が高評価を獲得。ブレンダンのアカデミー賞再受賞への期待も高まっている。
約2ヵ月に及ぶ日本での撮影期間中、フレイザーは滞在を続け、オール日本ロケを敢行。ネオンが光り輝く新宿の街並みや、上空から捉えた渋谷のスクランブル交差点など、「東京」の街並みも重要な登場人物として映し出されている。
舞台となった東京で迎えるアジアン・プレミアは、本作にとってまさに凱旋の瞬間。上映やイベントの詳細は東京国際映画祭公式サイトなどで順次発表される予定だ。
映画『レンタル・ファミリー』は、2026年2月27日より公開。