成田凌主演×沢尻エリカ共演の映画『#拡散』来年2.27公開 出演するか「少し迷う自分もいました」「なかなか踏み込んだ題材」

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成田凌が主演を務め、沢尻エリカが共演する映画『#拡散』が、2026年2月27日より公開されることが決定。成田、沢尻、企画・監督の白金(KING BAI)からのコメント、ティザーポスターが解禁された。
【写真】『#拡散』遺影を背負い歩く男 異様な赤いティザーポスター
本作は、とある小さな町を舞台に、介護士・浅岡信治が、妻・明希をワクチン接種直後に亡くしたことから、深い喪失と疑念に苛まれていく物語。医師を責め、遺影を掲げて訴え続ける彼は、「夫婦愛の象徴」として報じられる。しかし、その姿はいつしか反ワクチンの象徴として利用され、浅岡は孤立と狂気を深めていく。その姿は愛か狂気か。富山県でオールロケを行い作り上げた、観客に静かな問いを投げかける作品となっている。
企画・監督は、映画『ゴールド・ボーイ』(2024)で製作総指揮をとった白金(KING BAI)。脚本は、『僕がこの町で死んだことなんかあの人は知らない』(1998)でシナリオ作家協会主催・大伴昌司賞を受賞し脚光を集め、その後も『あゝ、荒野』(2017)、『正欲』(2023)、『アナログ』(2023)、NHKプレミアムドラマ『仮想儀礼』(2023)、『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(2024)など数々の作品を手掛けている港岳彦が担当した。
主人公の浅岡信治を演じるのは、『愛がなんだ』(2019)で等身大の青年の不器用な愛を体現し、『窮鼠はチーズの夢を見る』(2020)では複雑な愛の葛藤を繊細に演じて数々の映画賞を受賞し、その後も『くれなずめ』(2021)で絶妙な存在感を放つなど、スクリーンに登場するだけで場の空気を一変させる稀有な俳優・成田凌。本作で、妻の死により純粋な愛と狂気が混じり合う難しい役どころを熱演する。
浅岡と同じように、自身も婚約者を医療事故で失った過去を持ち、浅岡の遺影を掲げる姿を「夫婦愛の象徴」として紹介する新聞記者・福島美波を演じるのは、『パッチギ!』(2005)で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、『ヘルタースケルター』(2012)では日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞、2024年に上演されたテネシー・ウィリアムズの名作『欲望という名の電車』では初舞台で主人公のブランチを演じた沢尻エリカ。
本作について、成田は「かなりチャレンジングな企画。生活の一部となっているものの恐ろしさを改めて感じる作品だと思います」、沢尻は「なかなか踏み込んだ題材で、今の時代を象徴する作品だと思います」と、それぞれコメント。
白金監督は「この映画は、反ワクチンでも推進でもありません。あの時、誰もが経験した『見えない不安』をどう受け止めるかを描いた作品です。一つの悲劇を通して、人間の優しさと脆さを描きました。情報があふれる社会の中で、『何を信じるか』『どう生きるか』を考えるきっかけになれば嬉しいです」と語っている。
ティザーポスターは、遺影を背に、遠い山々に向かって歩く男の姿が印象的に描かれたもの。横には「嘘と噂は拡がる。」というコピーが大きく添えられている。真っ赤な嘘にぬり潰された世の中で、男は何を信じ、何処へ向かっていくのか…。
映画『#拡散』が、2026年2月27日より全国公開。
※キャスト&監督のコメント全文は以下の通り。